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今を抱きしめて生きる

幼児が幼稚園バスの中で熱中症となり、そのまま亡くなってしまったというニュースを目にしてから心のざわつきが収まらない。

母親が朝バスに乗せ見送り、夕方迎えに行ったら「登園していない」と言われ、バスに倒れているお子さんが発見されたが時すでに遅しであったらしい。

幼稚園に預けなければ…と自分が母親だったら自分を責めるだろうなとか、だからといって自分自身が24時間見ていたら、事故に巻き込まれたりしないとは言い切れないし、とか。

そもそもこれは事故ではなくて、保育園側の人災だろうけれど、誰も、一人残らず誰もがこんな悲劇を生み出そうとしたわけでないのに、こういうことが起きてしまうのはどうしてなのだろうか…とか。

色んなことが逡巡して、今に至る。

この事件関係なく、もし「一番恐れているのは何?」と問われたら、間違いなく「子を失うこと」と答えると思う。

でも、不可抗力に近いような形で、いつ何時、自分の命も、子どもの命も、家族の命だって、奪われるようなことがない、とも言い切れない。生きている限り、そのリスクはすぐ隣にあるものだ。

そのために、もちろんできる限りのリスク管理はするのだけれど、それ以上にやっぱり、今生きている、生きていて、元気に笑っていてくれて、元気に私を困らせてくれて、どうしようもなく元気に笑っている子どもの姿を目に焼き付けておこうと思う。今は、今しかない。今を大事にね。私自身の今も、子の今も、家族の今も、みんなの今を抱きしめて生きたい。

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