悩ましきセカンドオピニオン。
セカンドオピニオンをどうするか。これは家族の中でも揉めたトピックの一つだった。
セカンドオピニオンについての対応を時間軸で振り返る。
そもそも母が癌であると分かった時に、主治医から「セカンドオピニオンとりますか?」と両親に問われ、事前知識の無かった親は即座に結構ですと答えてしまった。
その後、私が介入して色々情報収集すると、セカンドオピニオンを取ることは当たり前のことだと知り、セカンドオピニオンを取りたいと母に伝えた。
母はそれに賛同してくれた為、私は主治医に願い出ようとしたが、その時既に手術の日程も決まり、同意書にサインする段階であった為、父親に反対され、決裂。結局手術前にセカンドオピニオンは取ることができなかった。
その後も母は自分の病気について周囲の人に話すと、セカンドオピニオンを取ることを何人かに勧められ、取った方がいいのかなと徐々に思うようになっていった。
そうこうしているうちに手術の数日前、両親がたまたまテレビ番組(癌を経験した医師がパネラーとして登場する内容)を見て、患者として主体性を持つことの大切さ、セカンドオピニオンを取ることが何も特別でないことなのだと腹落ちした。この番組に感化され、父の固まった頭も変化して、セカンドオピニオンを取ることを了承した。
手術が終わり、今後の治療方針についてセカンドオピニオンを取ることを、母、父と共に納得して決めた。
そして今、手術の病理検査結果と手術前の諸々の検査結果をセカンドオピニオンを取りた医師の元に送り、分析を待っている。
どんな病院へセカンドオピニオンを依頼すべきか?何を軸に選ぶべきか?
日本の癌治療は標準治療というガイドラインに則って基本的には行われる。今回、セカンドオピニオンを依頼することにした医師は、情報収集の一環で読んでいた本の著者だった。
その医師はその標準治療から外れても、どんな治療がその患者に合うのか?という視点でアドバイスをくれるということを本を読み知った。ここなら、この人なら、と思い決めた。
何を聞きたいのか?
1.今抗がん剤治療はTC療法という、カルボプラチンとパクリタキセルの2種類の抗がん剤を投与している。この2種類が妥当なのか、他に母の病状に合った抗がん剤は無いのか知りたい。
2.抗がん剤治療の他に、打てる手は無いのか、先進医療や治験も含めて知りたい。
現状、思っているのは特にこの2点だ。
今の主治医は、この辺りについて選択肢の提示もなく決めてしまう。もちろん、標準治療に則り医師の頭の中にある選択肢の中から選択されたものなのだろうが、何故この治療なのかといった説明はなく、治療が進められてきた。
そのため、本当にこの治療が最善なのだろうか?他に何か出来ることは無いのだろうか?といった不安がある。今の治療に腹落ちして進めていきたい。それが今回のセカンドオピニオンに期待したいことだ。
思った以上に、ここまで来るのに時間がかかったが、ようやくセカンドオピニオンを取れる段取りが着きそうだ。聞きたいことなど、漏らさぬように準備をして臨みたい。
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