セカンドオピニオンの結果。
先日の東京滞在期間、ようやくセカンドオピニオンの予約が取れ訪問してきた。
訪れた病院は「ナオミクリニック」という恵比寿の病院だ。
ここの岡田直美先生と患者だった善村さんという方が書いた
「このまま死んでる場合じゃない」という本にてこの先生のことを知り、
標準治療にとらわれない治療方法を示唆してもらえるのではと
期待し、妹と一緒に話を聞いてきた。
結論、行って良かった。岡田先生は本で読みイメージしていた通りの人だった。
治療に熱心、病気ではなく病人を診る、まさにそんなタイプの人。
一発で直美先生、と下の名前で呼びたくなる、そんな感じ。
直美先生の見解で言われたこと
母は少し特殊なケースらしい
母は卵巣癌と診断されそれは東北大での病理結果なので間違いはないと思うが、
出ている症状としては子宮がんに近いらしい。
通常、卵巣癌の病状としては腹水に異常をきたす傾向が強く、
母のようにリンパ節へ転移してくケースは稀であるとのこと。
そのため、一般的な卵巣癌治療の戦略をとることが必ずしも正解ではない
という可能性があるようだ。
こういった指摘は主治医からもされておらず、初耳だった。
「根治」を目指した治療方法
現在、原発であった卵巣は切除しているため、残っているのは鎖骨の腫瘍と
複数あるリンパ節への転移。ここを現在進めている抗がん剤で消しながらも
抗がん剤のみでは消しきれない(CTなど見た目もは映らないものの、
がん細胞が残る可能性がある)ため、残っているものを放射線治療もしくは
外科手術で切除することができるかもしれないという2つの「根治に向けた道筋」
を示してもらった。
1月にトモセラピーにて放射線治療を実施したため、
この照射によってどれほど腫瘍が小さくなるか(もしくはならないか)を見ることで
放射線治療に対する体の反応が読めるらしい。
もしも放射線治療が効きそうなら、
腫瘍だけではなく、リンパ節も照射して消すということも
検討してもいいのでは、とのこと。
もう1つの外科手術について。
もしも放射線治療がさほど期待できなそうであれば、
リンパ節に転移している部分を、外科手術でまとめて切除する方法も
考えられるとのこと。
ただ、一般的な外科手術ではないため、先生のコネで協力してくれそうな医師を紹介してもらい、
その医師に手術が可能かどうか、また手術をするとしたらどのタイミングが良いかということを
相談するために診察を受けることを勧められた。
まずは放射線治療の結果が3/1に分かるため、それが分かり次第
再度直美先生に今後の戦略について相談しようと思う。
概要がおおまかなセカンドオピニオンをして分かったことだ。
主治医からは「根治は難しい」と言われ、症状を悪化させない・進行を止めることを目的とした
抗がん剤治療・放射線治療を進めてきた。
しかし、今回直美先生に相談したことで、根治を目指した治療への
道筋が見えたことが非常に大きな前進だったように思う。
今後は、今回のセカンドオピニオンを1回きりとせず、
直美先生に「セカンドドクター」となってもらい、
主治医と相談しながら、提示された道筋をたどれるのかどうか、
探っていこうと思う。
行くまではかなり悩ましきセカンドオピニオンだったが
行って正解、本当に良かった。
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