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トラウマ本はどこまでメンタルを抉れるか

以前X(旧twitter)上でバズった「大好きな鬱小説」ランキングを作った読書ブロガーさんが再び面白い企画をしていた。
「辛くて二度と読めない本」を募集しランキング化するというものだ。

一般的に年をとればとるほど鬱展開や暗い話がだめになると聞くが厨二病が治らないうえにご都合展開やスカッと話に嫌悪を覚えるようになってきた限界メンタルの私にとっては実に興味深いものだった。

よし、読もう。ランキングに載ってるものをとにかく読んでいこう。
さてランキングの確認だ……


「Dear,こげんた―この子猫を知っていますか?」
「かたあしだちょうのエルフ」
「マヤの一生」
「100万回生きたねこ」
「フランダースの犬」
「チロヌップのきつね」
「いつでも会える」
「スーホの白い馬」
「星守る犬」
「ごんぎつね」
「かわいそうなぞう」

あっ無理だわ。
何を隠そう動物ものは苦手中の苦手、あらすじを読んだだけで泣いてしまうレベルで弱い。
「Dear,こげんた」以外どれも幼少期に読んだことがありトラウマが蘇り……
なんとかしてハッピーエンドにしようと子供ながらに脳内で二次創作をしていたことを思い出しました。
それぞれあらすじをざっと読んでみたのだが、うん、無理。泣いた。
「Dear,こげんた」に至っては未読である。「こげんた」という名前の子猫がどういった存在であったか知っていればとても読めないのはわかるだろう。
著者はこの子猫のことを忘れないで欲しいと本を書いたらしいがあまりにも悲惨な事件の内容に私のメンタルは耐えられなかった。
耐えられないので無意識的に記憶から抹消していたのだ。
鬼滅の刃15巻の冨岡義勇の過去シーンの「思い出すと悲しすぎて何もできなくなったから」がぴったりくる状態なのである。
なので動物ものは除外させていただきます、させてください。

さて、気を取り直して「辛くて二度と読めない本ランキング」に載っている本の傾向をみていくと「大好きな鬱小説ランキング」とかぶっているものが多々ある。まぁそうだよね。
私は基本的には鬱展開も血しぶきや臓物飛び散るグロも胸糞も普通に読んでしまうタイプなので寧ろ楽しみなのだが。
ランクインしている作品の中には既に読み終えているものもあるが特にトラウマにならずに済んだ。
しかしメンタルは抉られた。
「救いは……ないのですか……」となるが同時に「だがそれもまたいい」となる。鬱小説の醍醐味だよね!

これからぼちぼち読み終えた本の感想を書いていきたい。
読解力とアウトプットの能力がアレなのでおかしなことを書くかもしれないが温かい目で見てもらえると幸いである。

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