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咲ママ / 傑作集

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咲ママの代表作を集めました。 まずこれを読んで頂きたいと思う作品から、たった一人でも読んで頂けたらうれしいなと思って書いた作品まで、大切にしている咲ママの記事たちです。
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#日常

問題の先に、美しさを求めたとき

なにかに一生懸命とり組んでいるとき。その必死さの先に、 “美しさ” を求められるようになったとき、その道が拓けるように思う。 ひとつ次元のちがう所に立てて、目標が一段階、下のところにあって、美しい空を飛びながら街を見下ろすように、目標を見上げるのではなく、目標を俯瞰できるように思う。 出典 『魔女の宅急便』(C)1989 角野栄子・二馬力・GN  http://www.cinemacafe.net/article/img/2016/01/22/37261/198292.h

スターバックスの店員さんに、絵葉書を渡した日

スターバックスで、ほっとひといき、ついている。 いつもとおなじ、ホワイトモカという、甘いのみものを頼む。 すやすやとお昼寝する娘を眺めながら、この 1 年をふり返り、同じ場所で、同じ光景で、ただ、娘だけがもっともっと、ちっちゃくて、ふにゃふにゃだった頃の画が、よみがえる。今と重ねる。 この 1 年間、スターバックスをよく訪れた。次女は生後 1 ヶ月の頃から来た。 家から歩いて 1 分の所に、大型のショッピングモールがあって、その中にスターバックスは入っている。 次女と

いつもの画面に、今朝は木漏れ日

最後と思わないまま経験する最後

9 ヶ月の次女が、先日、卒乳した。 長女も 8 ヶ月で卒乳(断乳)したので、次女も 9 ヶ月のうちには、というのがわが家の方針だった。けれど、先日、ふと授乳なしに寝た日を機に、 『そうだ、今日でもう卒乳にしてしまおう!』 と思い立ち、実行する事にしたのだ。 だから、最後に授乳をしたのは、実はその前の日の晩だったので、『それが最後』、と思わないまま、人生最後の授乳を終えていた。 授乳というものをあまり知らない人にとっては、ちょっと理解し難いかもしれないのだけれど、生まれた

記念日にふりかえって、変わらないことを、想う

5 年前の今日、結婚した。その日、手の届くところがないような、上という上がないほどの、つきぬける青空だった。今日の青空も、そのときのように、広く、心地よく、澄み渡っている。 5 年前には、今日、いまどんな暮らしをしているかなんて想像もしなかったけれど、あのとき青空を見上げながら、この先絶対に大丈夫、と根拠のなく持った確信は、守られ続けてきたと感じる。 結婚した当日のことも、8 年半前に夫とはじめて出会った日のことも、すごくよく覚えている。 夫と出会った、ということがなけ