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咲ママ / 傑作集

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咲ママの代表作を集めました。 まずこれを読んで頂きたいと思う作品から、たった一人でも読んで頂けたらうれしいなと思って書いた作品まで、大切にしている咲ママの記事たちです。
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2021年2月の記事一覧

最後と思わないまま経験する最後

9 ヶ月の次女が、先日、卒乳した。 長女も 8 ヶ月で卒乳(断乳)したので、次女も 9 ヶ月のうちには、というのがわが家の方針だった。けれど、先日、ふと授乳なしに寝た日を機に、 『そうだ、今日でもう卒乳にしてしまおう!』 と思い立ち、実行する事にしたのだ。 だから、最後に授乳をしたのは、実はその前の日の晩だったので、『それが最後』、と思わないまま、人生最後の授乳を終えていた。 授乳というものをあまり知らない人にとっては、ちょっと理解し難いかもしれないのだけれど、生まれた

育休 1 年を懸けて最適化した、にんじん料理

365日、にんじんにんじんって、こんなに美味しくて、こんなに、なんの料理でも合うものだったんだ・・・ と感銘を受けたのは、生まれて 30 年が過ぎたころ、にんじんだいすき長女が誕生してからだった。 『今日の晩ごはん、なにがいい?』と 100 回聞くと、100 回とも『にんじん!』とこたえる娘(2 歳)のおかげで、気づけば私は 365日、にんじん料理を作ることになっていた。 毎日料理をしてはいるものの、その料理は、単に自分と家族のためだけのものなので、インスタ映えオシャレ料

目のきれいな人になりたい ~育休中、ただ娘を眺めるだけの一日を過ごしてみて~

ただ一度だけ、「あなたは本当に目が美しいね」と褒められた事がある。「黒く、奥まで澄んでいる」と。 その言葉は、私には恐れ多すぎる褒め言葉だったけれど、能力とか、容姿とかを褒められいるわけではなく、自分の「生き方」そのものを褒められている気がして、とても嬉しかった。 * 人の目の美しさ、というものに、私がはじめて魅了されたのは、まだそんな褒め言葉をいただく随分前のことだった。 夫がまだ夫となる前、長らく私と夫は遠距離だった。 京都と東京にいて、共に学生だった当時はお金も

おむつダンボール箱の芸術的リメイク

赤ちゃんが生まれて間もない頃、たどたどしくオムツ交換をしていた私を見た助産師さんが、 「これから 5000 枚ぐらい替えるから、大丈夫よ」 と励まして下さったことを思い出す。 その言葉どおり、今ではオムツを箱買いすることもあり、そのダンボール箱が積み重なってゆく。 そんなおむつダンボール箱を使って、昨日、おままごとのキッチンを作った。 材料は、おむつダンボール箱 2 つ、お菓子の空き箱 1 つ、トイレットペーパーの芯のみ。制作時間は 20 分ほど、制作費は 0 円だ。