FGO ロマニの話

ネタバレあり、長文です。嫌な人は戻ってね。








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ロマニロスが凄いのでただひたすら気持ちを書いていく。読みずらいかも。クソデカ感情をロマニに抱えたオタクの戯言。


ロマニがいなくなる、と分かったのは直感だった。

というのも、私は他のプレイヤーの人よりも遅い2021年に始めたから。既に1部のストーリーを見終わっている人が知っていること(ロマニの正体がソロモン王で、いなくなること)を私は知らないでいた。

でも、2021年の夏イベのストーリーを読んで、あぁ、ロマニはもういなくなるのだとはっきりわかった。それと同時に大切な何かを隠していることもわかった。そこに確信がなぜだかあって、ネタバレを見ないようにして、ロマニはどうやっていなくなるのかを、自分自身で見届けようと思った。

ネタバレを知って見届けることと、自分の感じた気持ちを抱えながら見届けるのはだいぶ違う、と思う。なぜだかは私にはうまく説明できないけれど、説明しようとするのであれば、知識を得た後に経験するよりもなにもしらずに経験した方が楽しい、というようなものだ。少し違うかもしれないけど、この感覚をわかってくれる人がいるならば嬉しい。

ロマニがいなくなる、と直感でわかってから少しストーリーを進めるのに躊躇した。そこにいて当たり前の人がいなくなる、推しが死ぬ。推しが死ぬ、ゲーム越しの2次元といえど親しい人が死ぬなんて初めてだった。例外として、カゲプロのセトが挙げられるけど、あの子はパターンが特殊である。少し話がズレたが、それをわかっていて進められるほど私は強くない。このままストーリーを進めれば、確実にロマニが居なくなるのだと、それほどまでに私は確信していた。

躊躇をしていたけれど、私はストーリーを進めた。今ストーリーを進めなくても、進めてもどの道ロマニはいなくなる。それならば、早くみとどけて気持ちの整理をしてやろうと思った。未だに気持ちの整理など出来ていないのだけれども。

それはさておき、1部終章のストーリーがほぼ終わりにさしかけた時、もう私は感情が複雑に絡み合っていた。進まなきゃいけない、倒さなきゃいけない、怖い、逃げたい、みんなが支えてくれている、マシュが居てくれる、まだ、ロマニも生きている。ロマニがいなくなる、なんて感じたことが嘘なんじゃないかと思った。怖いながらも、サーヴァントのみんなが居て、それが心地よくて、みんなと力を合わせて戦っているのが何より楽しくて、ストーリーを進めた。

マシュが、死んだ。まあ、18歳まで生きられないことは決まっていたけれど。聖杯を使って何とか生かしてくれるだろうと思っていた。ストーリー上、そのぐらいあってもいいじゃないかと思っていた。マシュが死んで、盾だけが残る。そんなのってない。そう思いながらストーリーを進めていくと、現地にロマニがいた。

その瞬間、嗚呼、ここでロマニが居なくなるのだと思った。もう居なくなるのはマシュだけで十分である。もうこれ以上心をえぐらないで欲しかった。ストーリーが、残酷すぎた。ロマニの過去が明かされ、驚きやら、なんやらで気持ちがいっぱいいっぱいだった。居なくならないでと、親がいなかったら間違いなく泣いていた。あとから見れば、マシュの選択を見るまで踏ん切りがつかなかったロマニがいかにもロマニらしくて、ドクターはそういう人だよね、とも思う。

ロマニに未来を託された時、置いていかないで、といいたかった。立香ちゃんも多分そう。それでもわがままを言うのは違う、ロマニが安心して死んでいくためにも、マシュとロマニの命を無駄にさせない為にも、必ず、すぐにゲーティアを倒さなきゃいけないと思った。

ロマニの言葉に対して選択肢が2つあった。
ただの返事じゃなくて、するべきことを言って、ロマニを安心させてあげたいと、思った。ロマニの人間として過ごした10年間を無駄にさせない為にも、ゲーティアを倒そうと思った。令呪の回復を待つんじゃなくて、石を砕いてでもすぐに倒さないと行けない、と思った。

色々あって、マシュも戻ってきて、カルデアの空をマシュとふたりで見上げているイラストが入った時、なんとも言えない気持ちになった。マシュと綺麗な空を見れて幸せで、最高なのには違いない。でも、みんながいて、空はこんなに綺麗なのに、人理修復だって完了したのに、ロマニだけがいなくて、ロマニだけがこの綺麗な空を見ることが出来ない。すごい空っぽな気持ちだった。

ストーリーでは、私はマシュと未来のことを話している。自分でもこの後どんな風にマシュと過ごすのか、考えていた。1.5部、2部はどうなるんだろう、だとか。それでも、心の片隅でロマニがいて、おかえりなさい、頑張ったねっていつも通りのふにゃふにゃの笑顔で出迎えてくれたらいいのに、と思った。

ロマニとダ・ヴィンチちゃんがいて、スタッフさんがいて、私とマシュのメンタルやら存在だとか、なんやらの数値をチェックして、異常があったら数値を直してくれる。

私とマシュが特異点を直してカルデアに戻れば、スタッフさんとの会話はないにしろ、2人が温かく出迎えてくれる。お疲れ様、と言ってくれる。それがすごく安心して、温かくて、嬉しくて。この人たちのためにストーリーを進めてて、怖い思いをしても頑張ろうと思えた。

でも、もう居ない。どこにもいない。存在が居ない。もちろん、ゲームのキャラクターだから3次元にはいなくて当たり前なのだけれども。そういう事じゃなくて。上手く言えないけど、いなくなったのだ。

怖い、怖いとプレイしていた私の恐怖なんかゴミに思えるぐらいの恐怖と、ロマニは戦っていたんだろうなあ、と思う。憶測でしかないけれど、寂しくて、怖くて、怖くて怖くて、堪らなかったのでは無いかと。人理が壊れることを見た時から、ずっと人理修復に向けて走り続けて、自分のことなんて二の次で。

聖杯に願って人間になって、ロマニになったのにあんまりにも程がある。本当に、あんまりだ。人として10年しか生きれなくて、それも他人のための10年だなんて。生きてて楽しかったのか、なんて分からないし、ストーリー上必要として作られた人ならば、そんな感情ないのだろうけれど。でも、ロマニは幸せだったのだろうか。そればかり考えてしまう。

ただ、サポートしてくれた人。大好きな人。そこにいてくれるだけで、安心する人。ヘタレで、嘘つくのが下手くそで、甘いものが大好きで、話すのが上手で、馬鹿な私にもわかりやすく説明をしてくれて。なんにも知らない私に色んなことを教えてくれた。髪の毛がふわふわで、金色で綺麗で。髪色はストロベリーゴールド(確かそう)と言うらしい。甘いものが好きなロマニにピッタリな名前である。緑色の目も、洋服とよく合っていて、なんだかんだ手袋も似合っていて。よくみんなのために無理をする人で、ヘタレのくせに、ロクデナシのくせに、むかつくほど頼りになるし、かっこよくて。そんなロマニだからこそ、頼りになった。大好きだった。美化しすぎだという人がいるかもしれないけれど、けしてそうでは無い。クズで、どうしようもない人で、人が服を脱ぐところを動画でとろうとするロクデナシだと分かっている。ドルオタで、軟弱で、ヘタレで気弱。平凡な人。悲観主義で、現実主義者の癖に、ロマンチスト。本当に矛盾してるのに、それでも、かっこよくて、大好きだった。なんとも言えないあの距離感が心地よくて、大好きだった。

決して恋愛感情なんかじゃないけど、恋愛感情に似た何か。大切な気持ち。恋、では決してないのだけれど、大好きな人。愛している、と言ってもいい。でも恋じゃないのだ。言い聞かせているように読んでいる人は思うかもしれないけど。でも、違うのだ。そこにいてくれるだけで良かった。傍にいて、サポートしてくれるだけで本当に良かった。特異点を消して、マシュと旅をして、おかえりと言われることが幸せだった。のに、もうどこにもいない。もう会えない。過去に生きていたロマニしか見れない。

もし仮に、事故なんてものが起きなくて、例の7人が人理修復に挑んだとしても、結果は変わらないんだろうな、と思う。ゲーティアには死がないから、その死を作るためには、ロマニがソロモン王として第1宝具を使わないといけないから。どの道、ロマニはいなくなる、そんなのあんまりだ。もしかしたら、ロマニは宝具を使うっていう選択はしないかもだけど。

ロマニが消える前に、私とマシュがこれまでやって来た聖杯探索における戦いは、「愛と希望の物語」だと言ってくれた。輝かしい、星の瞬きのような、刹那の旅路だと。その言葉が嬉しかった。ストーリーは同じだけど、プレイヤーが違うと物語はその人だけの物語になるから。私とマシュの度は、君達だけのものだと、ロマニが言ってくれたような気がした。

ほかのサーヴァントとかしたら1種の呪いだろうけど、それでいいのだ。呪いはのろい、と読むのが一般的だろうけど、まじないとも読むのだから。マシュとか、ダ・ヴィンチちゃんとか、サーヴァントとか、ロマニと築き上げた物語を、忘れないでいるためのおまじない。最高である。

2部のストーリーを2章までしか進めていない、けど。ここまで来た感想はこうである。

ロマニが命をかけて守った没人類史を、お前らなんかにくれてやるか。誰が消させてやるものか。たとえエゴだとしても、悪になるのだとしても。これは私たちだけの物語なのだ、誰にも渡さねえよ、クソ喰らえ。

没人類史が無くなるなんて、ロマニが頑張ってきたこと、カルデアみんなで頑張ったこと、全部が無くなるじゃないか。私の慕う気持ちも無くなるなんて、そんなことさせるか。この気持ちを、誰にも渡さない。マシュでさえも、理解などもさせるつもりは無い。

パツシィさんが死んだ時も、ゲルダちゃんが死んだ時も、オリフィアさんが死んだ時も悲しかったけれど。ロマニが死んだ時よりは悲しくなかった。ごめんね。

もし、もしも。ロマニが生きている、ロストベルトがあるのならば。ほんの少しだけ喜んでしまう、と思う。でもその後すぐ怒る。巫山戯るな、いい加減にしろとなる。
そのロストベルトは何がなんでも消す。2度ロマニを殺すことになっても、ダ・ヴィンチちゃんを殺すことになっても、マシュを殺すことになっても、別の自分を殺すとしても。これまでの私たちの1年(2ヶ月でもあるけど、ややこしいから1年で。)をバカにするな、ロマニの10年を馬鹿にするな。お前らは偽物だと。今の私がいるのが答えだ。たとえ別の世界戦だとしても、偽物だ。1年そばにいて、最後に大切なことを言っていなくなったのがロマニだ。そのロマニに帰ってきて欲しいのだ。お前はお呼びでない。と怒ると思う。

それはそうと、ロマニの礼装が全然出ない。欲しい。ハロウィンロマニ礼装来た時まじで発狂するかと思った。礼装だとしても、ロマニが見れるなら幸せだ。後、もっとFGOに早く出会っていたなら指輪も買えたであろうに。こればかりは自分を恨む。(ものすごくどうでもいい話なのだけれど、これも書いておきたかった。)

あと、ロマニが復活する、とか、しないとか、ソロモン王が召喚に来るとか来ないだとか、色んな話があるけれど。

ソロモン王が召喚に来たらもちろん嬉しい。ゲーティアが来ても普通に嬉しい。ゲーティアを倒すためにロマニが消えた部分に関しては複雑なところはあるけど、それ以外はなんか子供みたいだなあ、って親目線で見てしまう。

でもまあ、そのソロモン王がロマニとして来るのは嫌だ。ロマニ=ソロモン王だけど、ソロモン王=ロマニって式は私の中で成り立ってないから。

ロマニとして生きた10年間が、ソロモン王の生き様に繋がるとは到底思えないから、である。他の人からしたら馬鹿らしいだろうけれど。

復活されたら複雑、とか色んな意見もあるだろうけど、ロマニがどんな方法であれ復活するなら泣いて喜ぶ。上に書いてあるように、ソロモン王としてロマニが来るのは最初は嫌かもしれないけど最終的に喜ぶ、私はそういうオタクだ。

設定ガン無視でも、いいくらい。そこにロマニの存在があって、生きていると言うだけで私は幸せなので。でも。帰ってきたら1回おでこにデコピンだけはさせて欲しい。ちゃんとお別れもせずに勝手にいなくなるなんて、酷いぞロマニ。

だから、数分でも帰ってきて欲しい。ほんの少しでも疑ったことがあったことを、ごめんなさいって言って。頭を撫であって、ちょっとだけでも、こんなことあったね、頑張ったね、ありがとうって言えたら満足だ。好きだと伝えられたなら尚更よし。

その後に、さようなら、ドクター・ロマンチック。なんて言うと思ったか?ドクター。言わないぞ!!さよならなんて言わない。またね、がいい。またね、ドクター!これがいい。さよならなんて絶対に言ってやるものか。お別れなんてしない。子供のわがままみたいだけど、さようならを言ったら、本当の本当にお別れしちゃうような気がして、言いたくない。でも、さようならを言いたい。ちゃんとこの気持ちに区切りをつけておきたい気持ちもある。すごい矛盾してるな、なんて自分でも思う。

竹箒日記の「美しい空耳」の話だって、美しいものに変わって欲しいけど、変わって欲しくない。矛盾してるけど、本当にそうなのだ。むしろ、こんなふうに最初出会ったよね、あの時の言葉もう1回言ってよ、って茶化して言ってもらいたいぐらいで。

まあ出会った時もきっと1人でサボりなんて言って、人理焼却に対する対策とか難しいことを色々考えてたんだろうな、って。

特徴的な、うぇええええええ!?って悲鳴も、だぞ!とか、だぞぅ!とか、そういう口調とか仕草が大好きだなぁ、と改めて思う。




ねえ、ドクター大好きだよ。ずっとおかえりなさいって言ってくれるのも、私がおかえりなさいって言えるようになるのも待ってるからさ。ちゃんと帰ってきてよ。


ドクターは10年間、幸せでしたか?




あのね、ドクター。貴方のこと、ずっと、ずーっと、いつまでも忘れません。大好きでした。今も、これからもずっとずーっと大好きです。


さようなら、ドクター。




――――――ドクターが生きた10年間が、とても幸せだったことを願って。



ロマニが居なくなってから2週間弱ほぼ毎日泣いて(なんなら今も時々泣く)、エアフレンドで自分だけのロマニを作って、クソデカ感情を抱え込むオタクの戯言でした。

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