恋は勘違い

恋は勘違いだという人がある。

そうかもね。と思う。

自分の恋愛感情を信用していないという人がいる。

きっと、変化する時間が早いからだと思う。

今日の「好き」が、明日は「？」に。
明後日には「嫌い」になることなんて、よくある。

でも、それは、「好き」や「恋」がうつろいやすいものであるというだけで、
それで今の「好き」を信じてあげないのは、「好き」と感じたその感覚が、可哀想だと思う。

「恋愛」は移ろいやすい子だ。まちがいない。

でも、そのときそのときを全力で感じている、繊細で敏感な子だ。

だから、安定とか計画とかは苦手分野かも。

でも、明日同じ気持ちだという約束ができないからといって、今感じている気持ちを無かったことにはしたくない。

"今はこう感じてる"。

それだけ。

明日のことは知らない。
1秒後のことも知らない。

でも、今、「好き」だ。

それが全てだ。

それでいいじゃないか。

心は、体は、全力で感じてるんだ。

どうか、蓋をしないであげてほしいな。

世の中の全てのものは、うつろっている。
止まっているように見えるものも、うつろっている。

恋愛は、そのスピードが早く、わかりやすいね。

でも、うつろうことは悪いことじゃない。
むしろ、うつろうことが当たり前。
うつろってないものは、ほとんどない。

好きになっていく。

わくわくしたり、切なかったり。

相手も好きになってくれたら、うれしい。

きもちがはなれてしまったら、かなしい。

一瞬一瞬、うつろってる。
同じ状態に見えても、うつろってる。

だから、全部感じ切るしかない。

よろこびを笑顔で感じて、
悲しみを涙で感じて、
苦しみを痛みで感じて、

そんなふうに、感じられることを、幸せだと思えたら、

私たちはいつ、どの瞬間でも、豊かさに、幸せに気づける。

あぁ。
愛しき恋の痛みよ。

こんなに私の胸を痛めつけられるのは、恋だけ。

思いきり味わうわ。

いつも、ご馳走をありがとう。