男の人の手を放すこと
ふと、私は知らない間に、自分ひとりでも、自分の価値を信じられるようになったことを知った。
私には、かけがえのない、大切な人がいる。
彼とは、一応お別れはしていたのだけど、私が心の中で、手を放せていなかった。
でも、先日、
「もし私が恐れていなければ、○○するだろう」という合言葉を教わった。
これを口に出すと、自分の本心が、○○の中を埋めてくれて、本当の望みとつながれるというものだ。
私は、それを口に出した。
「連絡するだろう」とかになるのかなぁ、と、思いながら。
しかし、答えは…
「もし私が恐れていなければ、本当の意味で、彼の手を放すだろう。」
だった。
なるほどね…。
手を放せないのは、私が、1人になることを恐れていたからなのね…。
じんわりと突きつけられた自分の本心の音。
その余韻の中で、私は覚悟を決めた。
そして、自分なりの儀式をした。
二度と関わらないとか、そんなつもりは毛頭ない。
きっと、一生、私にとって彼は、大切な人だし、彼にとって私は、大切な人だ。
でも、今までずっと、「怖いから、手、つないでてね。」と、手を放せなかった少女が、
やっと、一人で、彼女の道を歩き出す覚悟を決めた。
そんなイメージ。
彼は彼の道を歩く。
私は私の道を歩く。
手はつないでない。
お互いの方も振り返らない。
でも、見えないところで、つながっている。
また会えるかは、わからない。
でも、私たちはつながっている。
私は思えばずっと、男の人を使って、自分の価値を確認しようとしていたような気がする。
ずっと、自分に自信がなかった。
だから、私に自信をくれそうな男の人が現れたら、欲しがって、執着した。
でも、大切な人たちとの関わりの中で、私はやっと、誰かを使わなくても、自分の価値を自分で信じられるようになった。
わたしが、1人で歩く覚悟を決められたのは、彼らのおかげだ。
ありがとう。
あいしてるよ。
ありがとう。
また、いつか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?