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[源氏物語12] 光源氏、人妻の空蝉に恋をしてしまう

子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり

源氏物語「帚木」「空蝉」のお話です

あらすじ

光源氏が男子だけで恋の座談会したあと、妻の葵の上に会いに行くため、左大臣の家に行きました 自宅に帰ろうとしたのですが、不吉な方角で帰れなくなりました 左大臣の部下の紀伊守の家に一晩泊めてもらうことにしました。 そこには、年の離れた夫と結婚した空蝉がいました。 光源氏は夜になったら、こっそり空蝉の部屋に忍び込みました。 空蝉と忘れられない夜を過ごしました。 光源氏はまた空蝉に会いたいのですが、どうしたら会えるか色々作戦を考えます。 二人の恋愛はどうなるのでしょうか?

ぜひ、Youtube版も見てください!

今回は恋愛経験が少ない空蝉ちゃんと、中流貴族の女の子と仲良くなりたいけど暴走してしまう光源氏の恋愛話です

空蝉は上流貴族の娘

私は源氏物語で空蝉とよばれています
もともと父親は中納言兼衛門督で上流貴族でした
将来、私は宮中に入内して帝の妃になる話も出ていました。
しかし、父親が亡くなり、帝の妃になる話もなくなりました。
 後ろ盾を失い、幼い弟と二人、心細かったところ

中流貴族の伊予介と結婚する

知り合いの年の離れた裕福な伊予介様と結婚する話がでました。
伊予介様は受領をしている中流貴族でしたが
このまま落ちぶれていくより、結婚して安定した暮らしがしたかったのです。
伊予介様とは父親ほど年が離れています。
前の妻はすでに亡くなっており、私とは再婚になります。
伊予介様と前の妻の間に子供がおり、私より年上の子供もいました

年の差結婚

伊予介様のおかげで裕福な暮らしができていますが、
早くに結婚したので、恋愛経験も少なく、
夫とは年が離れすぎていて、恋愛対象に見れません
このまま恋にときめくこともなく人生が終わっていくと思っていたのですが、

まさか光源氏様と出会い、こんなに恋に葛藤することになるとは思ってもいませんでした。


左大臣家に行ったら、方違えで自宅に戻れなくなる

光源氏は男子だけで恋の座談会したあと

妻の葵の上に会いに行くため、左大臣の家に行きました
左大臣は久しぶりに会いに来てくれた、婿の光源氏を丁重にもてなしました

左大臣「婿殿、よくぞいらっしゃった。くつろいでくださいね」
頭中将「ようこそ、遊ぼうよ!」
葵の上「お久しぶりですね」

とても暑い日だったので、光源氏は服を気崩して過ごしていました。
光源氏「いやー、今日は暑いね」
左大臣家に仕える女房達は光源氏にドキドキしていました

しばらく過ごしてから光源氏は自分の家に帰ろうとしましたが
光源氏「そろそろ二条院に帰ろうかな」
女房「お待ちください、ここから二条院の方角は不吉でございます」
左大臣「何!?方違えか」

平安時代の人たちは本気で占いを信じていました
陰陽道で、その日の不吉な方角を占い、もし目的地が不吉な方角なら

別の方向に行って泊まり、次の日に目的地の方向に向かうようにしていました。

空蝉のいる紀伊守に泊まろう!

光源氏「えー、家に帰れないじゃないか」
頭中将「家に泊まれば~」
光源氏「うーん」

左大臣「私の部下に紀伊守という者がいます。紀伊守は中川あたりに住んでいて、川の近くなので涼しくていいですよ」
光源氏「じゃあ、紀伊守殿のところに泊まろうかな」
左大臣「婿殿を丁重にもてなすようにお伝えしときます」

光源氏「惟光!紀伊守殿の屋敷まで牛車で行くぞ!」
惟光「はっ」
 頭中将「またね!」

光源氏は中川にある紀伊守の家に行って泊めてもらうことにしました
紀伊守の家は川の近くにあり、涼しい風が流れ込んでいた
急な光源氏の訪問に紀伊守に仕える人たちは慌ただしく迎える準備をしていました

光源氏「ふーん、ここが紀伊守殿の家か。」
光源氏「中流貴族の家って感じだな」

光源氏は頭中将、馬左頭、藤式部丞と話した恋の座談会のことを思い出しました
頭中将「恋人にするなら中流貴族の女の子がおススメだよ」
光源氏は、中流貴族の女の子ってどんな子が住んでいるんだろうと思いました
今からワクワクしています。

光源氏は紀伊守に東側の寝殿の部屋を用意してもらいました
お酒や料理もでて、上機嫌です。

紀伊守に仕える女房たちが光源氏の噂をしていました
女房A「まさか宮中で話題の光源氏様が家にくるなんて」
女房B「とてもお綺麗な方だったわ」
女房A「まだお若くて真面目な方だけど、すでに結婚されているようよ」
女房B「そうなの!?残念だわ」
女房たちは光源氏が見れて興奮していました

可愛い少年 小君

紀伊守が光源氏に挨拶にきました
紀伊守「ようこそ、お越しいただき、誠にありがとうございます。」
紀伊守「このような家で申し訳ございませんが、くつろいでいってください」
光源氏「紀伊守殿、ありがとう」

光源氏は、紀伊守の隣に座る美少年が気になりました
光源氏「隣の少年は誰だい?」

紀伊守「この子は後妻の弟です」
紀伊守「この子はそれなりに学問もでき、見た目もそこそこ良いので
宮中へ見習いとして勤めれればいいのですが
父親が亡くなっており後ろ盾も無いので、まだ奉公先も決まっていないんですよ」

光源氏「そうなのか、君のお姉さんが伊予介殿の妻なんだね」
紀伊守「恥ずかしながら、かなり年下の妻でございます」
小君「はい!よろしくお願いいたします」

空蝉に逢ってみたい!

光源氏は、この美少年のお姉さんに興味を持ちました
光源氏は、この12歳か13歳くらいの美少年のお姉さんに興味を持ちました
光源氏(この子のお姉さんに会いたい!!)

光源氏「ところで伊予介殿の妻もこの家にいるのかい?」
紀伊守「はい、西側の部屋に控えさせています」
紀伊守「何かございましたら、わたくしに申しつけてください」
光源氏「あぁ」

さりげなく光源氏は姉君の場所を聞き出しました

源氏物語13に続きます
光源氏が夜こっそり空蝉の部屋に忍び込みます

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