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[源氏物語17] 空蝉の本当の気持ち

子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり

源氏物語「帚木」「空蝉」のお話です

あらすじ

光源氏が男子だけで恋の座談会したあと、妻の葵の上に会いに行くため、左大臣の家に行きました 自宅に帰ろうとしたのですが、不吉な方角で帰れなくなりました 左大臣の部下の紀伊守の家に一晩泊めてもらうことにしました。 そこには、年の離れた夫と結婚した空蝉がいました。 光源氏は夜になったら、こっそり空蝉の部屋に忍び込みました。 空蝉と忘れられない夜を過ごしました。 光源氏はまた空蝉に会いたいのですが、どうしたら会えるか色々作戦を考えます。 二人の恋愛はどうなるのでしょうか?

ぜひ、Youtube版も見てください!

わざと方違えしたのに空蝉に逢えなかった

夜も明け光源氏は自宅へ帰っていきました
光源氏「姉君は、僕より、老いぼれた伊予介の方がいいのか、信じられない」

光源氏は強情でつれない姉君のことをヒドイと思いつつ、面白い女だと思いました
ますます姉君のことが気になります

光源氏から手紙がこなくなる

それ以来、姉君宛の光源氏の手紙が来なくなりました
姉君はようやく光源氏が私のことを諦めてくれたと安心しました
これで光源氏との関係も終わったのだと切なく思いました

空蝉のことは忘れよう

一方、光源氏は姉君のことを諦めて忘れようとしていました
光源氏「あーもう、姉君の事は諦めるよ」
光源氏「忘れた、忘れた」
惟光「伊予介殿の妻ですし、その方がいいですよ」
光源氏「そうそう」

しかし、光源氏は姉君のことを忘れようと思っても、頭では姉君のことばかり考えてしまいます
光源氏(姉君、姉君、姉君)
姉君のことばかり考えてしまって仕事が手につきません
惟光「光源氏様、仕事をしてください!」
光源氏「どうしよう、姉君のことばかり考えてしまう」
光源氏「どうして姉君は僕のことが嫌いなんだ・・・」
光源氏は呟きました

空蝉は光源氏のことが嫌い?

小君「いえ、姉上は光源氏様のことが嫌いではないですよ」
光源氏「えっ!?」
光源氏「一度も手紙の返事はくれないし、会いに行っても会ってくれないんだよ」
小君「この前、姉上にどうして光源氏様を拒むのか聞いてみたんです」

(回想)小君が空蝉に光源氏のことをどう思っているか聞いてみる
小君「姉上はこういっていました」
姉君「私は光源氏様のことが嫌いではないわ」
姉君「光源氏様が自分のことを好きになってくれたのは嬉しいけど、私は人妻だから受け入れることが出来ない」

姉君「もし私がまだ結婚していなかったら光源氏様の好意も受け入れていたのよ。」
姉君「きっと光源氏様と結ばれて幸せになっていた未来もあったかもしれない」

姉君「夫の伊予介様は年が離れていて恋愛対象に見れないけど」
姉君「裕福な生活ができるし、ご飯も食べれるし、住むところもあるし、今だって、そこそこ幸せよ」

姉君「もう結婚しているもの、光源氏様にはヒドイ女だと思われてしまうけど、私はこれでいいのよ」
姉君「ふふっ、弟のあなたに変なこと言っちゃったわね」

小君「姉上は光源氏様のことを嫌いではないと言っていました」
光源氏「姉上は僕のことが嫌いじゃないんだね...」
光源氏は姉君の本当の気持ちを知りました

紀伊守が仕事で外出している

小君「そういえば、今日からしばらく紀伊守様が仕事で地方に出掛けるみたいです」
小君「僕も留守を任されています」
光源氏「何!?」
光源氏「紀伊守殿が外出して今は家にいないのか!」

光源氏「その間に紀伊守の家に忍び込んで、姉君を僕の元に迎えにいこう!」
光源氏「姉君が僕を待っている!」
小君「僕がお手伝いします!」
惟光「いやいや、本気ですか!?」
惟光「バレたら大問題ですよ!!やめましょうよ!」

しかし、こうやってスイッチの入った光源氏はもう誰も止められないのを惟光は知っていた
光源氏は姉君を自分のものにしようと燃えていた

小君くんに手伝ってもらって、紀伊守の家に忍び込んで姉君を迎え入れる作戦です!
ミッション スタート!


空蝉の花の宝石「白椿」を手に入れました

さて、光源氏君の玉手箱をみてみましょう!
今回は空蝉から白椿の宝石を貰いましたね
4つの目の花の宝石です


源氏物語18に続く
紀伊守が仕事で留守中に、光源氏は小君と一緒に家に忍び込みます。
今度こそ空蝉に逢えるかな?

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