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[源氏物語16] わざと方違えして空蝉の家に泊まりに行こう!

子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり

源氏物語「帚木」「空蝉」のお話です

あらすじ

光源氏が男子だけで恋の座談会したあと、妻の葵の上に会いに行くため、左大臣の家に行きました 自宅に帰ろうとしたのですが、不吉な方角で帰れなくなりました 左大臣の部下の紀伊守の家に一晩泊めてもらうことにしました。 そこには、年の離れた夫と結婚した空蝉がいました。 光源氏は夜になったら、こっそり空蝉の部屋に忍び込みました。 空蝉と忘れられない夜を過ごしました。 光源氏はまた空蝉に会いたいのですが、どうしたら会えるか色々作戦を考えます。 二人の恋愛はどうなるのでしょうか?

ぜひ、Youtube版も見てください!

空蝉に恋文を送り続けるが、返事はない

それからも頻繁に小君に姉君宛の手紙を託すが、姉君から返事は返ってきませんでした
姉君は光源氏から手紙がくることを悩んでいました
姉君「カッコいい光源氏様が私のことを好きと言ってくれるのは嬉しいけど」
姉君「私は伊予介様の妻だから返事をしてしまったら軽率な女になってしまうわ」

光源氏は姉君から手紙の返事が来ないが、日に日に姉君への想いが強くなり、恋しくなりました
光源氏(姉君に、また逢えないだろうか?)

わざと方違え

光源氏は方違えの日を選んで
妻のいる左大臣の屋敷に行きました
しばらく左大臣の家で過ごしてから

光源氏「しまった!今日は方違えの日じゃないか!?」
光源氏「家に帰れないな〜」
光源氏「仕方ない、また紀伊守殿の家に泊めてもらってから、自宅に帰るかぁ」
光源氏はわざとらしく言いました

頭中将「え〜、また方違え?」
頭中将「全く光源氏くんはおっちょこちょいだな☆」
左大臣「はっはっはっ、よほど紀伊守の家が気に入ったのですな」
葵の上「怪しい...」

夜になったら空蝉の部屋に行こう

光源氏は紀伊守の家に到着すると
紀伊守や家の者はまた光源氏が来て驚きました

早速、小君を呼んで
姉君宛の手紙を渡しました
姉君はまた、光源氏が来てビックリしました

手紙には
光源氏「今夜、また逢いにいくよ
今から楽しみだよ」
と書いてありました

姉君「わざわざ方違えして、また会いに来るなんて光源氏様は本気なんだ」
姉君「でも人妻が密会なんて出来ないわ!」
姉君はとても困りました

空蝉は女房の部屋に逃げ込む

廊下で空蝉は突然、うずくまりました
姉君「あいたたた、、、」
姉君「急に肩や腰が痛くなって来たわ」
姉君「気分が優れないので、今夜は女房の部屋で休ませて貰おうかしら」

女房「まぁ、奥さま、大丈夫ですか?」
女房「はい、わたくしの部屋でお休みになってください。肩など揉みますよ」

姉君「ありがとう、助かるわ」
姉君は女房たちがいる部屋に逃げ込みました

小君は空蝉を探すがいない

光源氏は早く姉君に逢いたくて待ち遠しいです
みんなが寝静まるのを待っていました

小君に姉君と逢う手引きをしてもらうため、また手紙を託しました
小君は姉君の部屋に行ったのですが、姉君はいませんでした
家中探していたら、ようやく女房たちの部屋で休む姉君を見つけました

光源氏様に逢いません!

小君は小声で姉君に
小君「ようやく見つけました、姉上」
小君「どうか今夜は光源氏様に会ってください」

姉君は怒って
姉君「私は伊予介様の妻なのよ!」
姉君「光源氏様には会えません!」
小君「そんな、光源氏様に役立たずと思われてしまいます」
姉君「何がなんでも会いません!」
姉君は光源氏にヒドイ女だと思われてもいいので小君を追い返しました。

そんなに僕のこと嫌いなの?

小君は仕方なく光源氏のもとに戻りました
光源氏「小君くん、姉君は会ってくれそうか?」
小君「ダメです。今夜は女房たちの部屋にいるそうです」
光源氏「なんて女だ!そんなに私のことが嫌いなのか」

光源氏は姉君の強情さに驚きました
光源氏「どうしても、こっそり逢えないかな?」
小君「女房たちがたくさんいる部屋なので、厳しいと思います...」
光源氏「だよね〜」

小君「光源氏様、役立たずで申し訳ありません」
小君は泣き出してしまいました


光源氏「小君くん、泣かないでよ」
光源氏は小君が気の毒になり優しく話しかけました


寂しいから添い寝しない?

光源氏「そうだな、なんだか今日は寂しいから、僕と一緒に寝ようか」
小君「え?」

光源氏と小君は添い寝しました
光源氏は小君につれない姉君の悪口を言いました
光源氏「せっかく僕が会いに来たのに、君の姉君はなんだろうね」
光源氏「本当につれないよ」
小君「ごめんなさい」

光源氏「それに比べて君はとても可愛らしい」
光源氏「どうか、これからもずっと僕の側にいておくれ」
小君「はいっ!」
光源氏にそう言われると嬉しくなる小君でした

伝説の帚木みたい

光源氏「君の姉君は近づいたら消えてしまう、まるで伝説の帚木みたいだね」
光源氏は小君に笑いかけました

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