地球曜日がないのはなぜか

現代の宇宙観は、太陽中心の地動説ですが、コペルニクス的転回以前からあるカルデア配列には影響していません。

当時の宇宙観が地動説・天動説のどちらだったのかは不明です。
コペルニクス的転回は、ヨーロッパ地域内の世界観での話です。

↑地球中心:プトレマイオスの宇宙観(上図)

↓太陽中心:コペルニクスの宇宙観(下図)

Athanasius Kircher, Iter extaticum, Rome, 1671
p.18 Alchemy & Mysticism (Hermetic Cabinet)

カルデア配列は、地球を観測地点としたときの天体配列順といわれているので、地球に住んでいる限りは、宇宙観の中心が太陽でも地球でも変更なしということがあります。

無限循環のメカニズムとしての曜日という知識が失われたまま、単なる慣習として現在のカレンダーに曜日が組み込まれているということもあると思います。
フランス革命暦の10日周期のような思い切った改暦は、社会の大きな変革が起きなければ難しいでしょう。

仮に、太陽中心の宇宙観でカルデア配列を並べなおすなら、

土星→木星→火星→地球→金星→水星→太陽

となります。月は地球にまとめます。
こうすると、日曜日が地球曜日になり、月曜日が日曜日になります。
ただ、これでは、観測地が不明になります。
地球外に人が住むようになって、太陽系共通の曜日が必要になったらこうなるかもしれません。地球外でも曜日が必要になるのかはわかりませんが。
地球曜日がないのは、地球に住んでいるからということになります。

ほかに、地球曜日を作るとすれば、

土星→木星→火星→太陽→金星→水星→地球

となります。

これは、観測地が月になったときのカルデア配列といえます。
その場合、月に住む人にとっての地球曜日は、地球に住む人にとっての月曜日です。そして、月に住む人にとっての日曜日は、地球に住む人にとっても日曜日です。

続編:地球曜日宣言

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