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ROASSO Channel 2019/01/02 書き起こし

1/2の放送されたRKKラジオの ROASSO Channel は岡本賢明ユースコーチが出演していました。
ロアッソ熊本ユースについて10分近く話されていましたのでmemo的に書き起こししました。長文となりますのでご注意ください。
また、聞き取り間違い等ご容赦願います。
各章のタイトルは著者が独自につけています。

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去年(2018年)を振り返って

まさやん「岡本さんと言いますと、2018年はコーチ1年目ということになりますか?」
岡本賢明(以下、岡本)「はい、そうですね」
まさやん「どんな1年でした?」
岡本「やっぱり、今までプレイヤーでやってきたことと、まるで違う生活と言うか、リズムだったので、そこに慣れるのにまずは必死な1年だったなって思いますね。振り返って」

まさやん「ちなみにコーチをなさってるときの、一日のスケジュールというのはどんな感じなんですか?」
岡本「だいたいですね、午前中に出社といいますか、クラブハウスに行きまして、まず事務作業のほうを、色んな入力だったり、トレーニングの、毎日何をしているとかをメモって行かなくちゃいけなかったりだとか。あとは遠征に行くときの全部、手配も自分たちでやるので」
山田はるか(以下、山田)「そんなところまでですか?」
岡本「そうです」
まさやん「例えばバスがどうとか、宿泊がどうとか…」
岡本「バスも、運転手さんのお昼どうするかとか、宿泊も含めて全部…グラウンドの手配からやるので」
まさやん「ええーっ」
岡本「すごくそういう意味では勉強になることはあるんですけど」
山田「でもいきなりって大変ですよね結構」
岡本「最初はちょっと、ここまでやっぱりやるんだってのは正直あったんですけども、でも、ここまでやってもらってたんだなって」
まさやん&山田「ああーっ」
岡本「やっと気づけたというか…。」

岡本「それでそのまま、だいたい午前中はそういう作業をしまして、昼くらいからトレーニングの構築で今日どういうことをやるっていうのをみんなで話し合いながら、夕方トレーニングして。
だいたい高校生なので学校終わってから来てくれるので、(午後)7時から9時とかトレーニングをやったりすると、クラブハウスを色々片付けしたりして出れるのは11時だったり」
山田「いやーハードですねぇ」
岡本「だいたいそういう感じですね」
まさやん「朝から夜まで」
岡本「プレイヤーのときは、クラブハウス行って、練習して、『お疲れ様でしたっ』って帰る感じだったんで、そこのところは」
まさやん「前後もやってるってことですか?」
岡本「そうですね」
まさやん「はぁー…なるほど…やったことがないことが本当たくさんだった1年と」
岡本「そうなんですよね」

まさやん「どうですでも、コーチやってきて一番新たな発見があったこととかって何かありますか?」
岡本「一個はまず、サッカーをすごく知りました。去年一年間で」
まさやん「現役離れてですか」
岡本「はい。今までは自分がいいと思ったことをその場で咄嗟にやってきただけなんですけど、何故いいかということまで追求したことなくって。
教えるってなると、やっぱり何故のところを知っておかないと、選手たちに教えられないんで。何でこのプレーは良いプレーなのか、駄目なプレーなのかっていうところを自分の中で整理できたところがありますね」
まさやん「選手のときはそれは自分の経験で培っているけども、それを言葉で伝えるっていうことが難しさのような」
岡本「そこが一番難しいです」
山田「そうですよね。感覚を口で伝えるって結構難しいですもんね」
岡本「すごい難しいんですよね。そこが」

ロアッソ熊本ユースの紹介

まさやん「今シーズンはロアッソ熊本ユースチームのコーチということで、このユースチームというのは年代で言うと?」
岡本「高校生ですね」
まさやん「高校1,2,3年生」
岡本「はい、そうです」
まさやん「今メンバーは何人居るんでしょう」
岡本「今ですね、去年は34人で活動しまして、今年は3年生が抜けて、1年生がもうちょっと多く入ってきて、今の所41人で、今年は活動することになりそうです。」
まさやん「なるほど。この中から切磋琢磨されて、トップチームに上がってくるかもしれないし、とか」
岡本「そうですね、やっぱりどんどん上がっていってもらって、トップチームを盛り上げてもらったらなと思います」

まさやん「岡本さんは、ルーテル学院高校を卒業してそのまますぐプロになったじゃないですか」
岡本「はい」
まさやん「言うなればこういう、プロチームの下部組織からではないわけですよね」
岡本「違いますね」
まやさん「やっぱり違いますか。高校サッカーのときと、ユースチームのサッカーのときと」
岡本「やっぱり違いますね。トレーニングのメニューとかに対しても、ほとんど僕らがプロでやってきたようなスケジュールで進んでいきますし、本当に専門的なサッカーのことっていうのは、やっぱり高校行くより明らかに詳しく教えてくれるなぁっていう僕の印象があります」
まさやん「なるほどねぇ。だからもう若い世代のうちからそういうことを、言うなれば叩き込まれているわけですよね」
岡本「そうですね。なのでやっぱりトップにあがったときに、ほかの高校から来た選手よりもサッカーを知ってるよっていうのはすごくユースの強みなのかなって思いますね」

まさやん「なるほど…2018シーズンはロアッソ熊本のユースチームは2月下旬に行われた九州クラブユースU-17の大会から始まって……わっ、結構大会たくさんあるんですねぇ」
岡本「そうですね。ずーっと、何かしらの大会が続いているっていう感じですね」
まさやん「すごい。特に注目するのがこの高円宮杯(たかまどのみやはい)ですかね?プリンスリーグというのがあって。このプリンスリーグというのはどういった大会なんですか」
岡本「プリンスリーグというのは九州の選抜された何チームかで行うリーグ戦で、各県の九州の代表が、そこでまた勝ち抜いたチームだけが出場できるっていう。言えば九州大会みたいな、九州リーグみたいな感じですね」
まさやん「ええっと、だから高校生世代の九州リーグのような」
岡本「そうです」
まさやん「この大会の、参入戦というのが行われたんですか?」
岡本「そうですね」
まさやん「参入戦ということは、その前のシーズンはロアッソ熊本ユースは?」
岡本「県リーグ1部だったんですね。県の中で1位になって、各県の九州の代表たちが1チームずつ出てきて、その中で2チームが上に上がれるっていう」
まさやん「参入戦で勝ち上がれば?」
岡本「勝ち上がれば」
まさやん「で、2018シーズンは?」
岡本「勝ち上がれました」
まさやん「おめでとうございます」(拍手)
岡本「ありがとうございます」
山田「おめでとうございます」(拍手)

まさやん「ということは来シーズンというか2019年シーズンは、ロアッソ熊本ユースは九州リーグ、プリンスリーグ九州に参戦できるということですか」
岡本「そうです。はい」
まさやん「これってやっぱり大きいですか」
岡本「県内ももちろんいいチームがたくさんあるんですけど、もっと、例えばサガン鳥栖だったり、Vファーレン長崎だったりとか…Jリーグチームとかもたくさん居ますし、もっとレベルが高いところで出来るっていうのはチームのレベルアップに必要なことなので」
まさやん「そうですよね。例えば2019年のプリンスリーグ九州参戦チームで言うと、鹿児島の神村学園とか、Vファーレンと、あと大分トリニータと、サガン鳥栖の、いわゆるユース世代のチームも参戦するわけですからね」
岡本「そうですね」

まさやん「これちなみに来シーズンこれでまた上の方に行くと変わったりするんですか?」
岡本「もう1個上にプレミアリーグっていうのがあるんですけど、これは西日本と東日本にわかれてて」
山田「だんだん規模が大きくなっていくんですね」
岡本「はい。ここは九州は2チームが参入戦に参加できるんで」
まさやん「当然2019年の最大の目標はプリンスリーグの上位2つに入ること」
岡本「そうですね」
山田「楽しみですね、またね」
まさやん「いやすごい、今までトップチームのことばっかりね、我々見てましたけども、ユースもやっぱり熱いですね」
岡本「そうですね。僕もやっぱり1年、去年携わって思ったんですけど、やっぱりそこにはそこの、すごい熱さがあるんで、だから、是非観に来てほしいですね!たくさんの人に」

まさやん「さっきおっしゃったプレミアリーグですかね。ここって例えば入ってるチームって、我々の知っているチームとかあります?」
岡本「それはもうJ1のビッグクラブの、下部組織であったりとか今九州で入っているのはアビスパとかが入ってるんですけど、関東の方で例えばFC東京だったり、浦和レッズだったりガンバだったりとか」
まさやん「J1クラブのユースチーム」
岡本「たくさんいるので。あるいは僕らもそこを目指して、がんばっているところですね」
まさやん「またひとつ上のステージですもんね」
岡本「そうですね」

岡本コーチの役割

まさやん「岡本さんはユースチームのコーチとして、世代が高1、高2、高3とあるじゃないですか。これ、全体を見るんですか?」
岡本「そうです。基本的に監督と僕…コーチとやるんですけど、去年に関しては練習とかもすべて全員で行って。
ただリーグ戦を(県の)1部リーグと3部リーグと2チームに分けてたんで、僕は基本的に3部リーグのほうを色々見させてもらって、采配だったりとか。そういう形でやっていました」

まさやん「なるほど…現役のときはいわゆる中盤のミッドフィルダーの攻撃的なポジションだったじゃないですか。コーチになるとそこだけっていうわけにもいかないでしょ?」
岡本「いかないですねぇ。そういうところも含めて、すごく勉強した、というか。僕はあんまり現役時代は守備が得意じゃなかったんで」
まさやん「ガンガン行く方でしたからね」
岡本「どっちかと言ったら攻撃7くらいの選手だったんで」
まさやん「(笑)守備3くらいの」
岡本「3くらいで(笑)、やってたんですけど、やっぱりそういうわけにはいかないんで。今すごくこう勉強して頭の中が整理されているんで、今復帰したらもうちょっと守備頑張るのかな、と(笑)、思いますね」
まさやん「ちょっと、復帰する気満々じゃないですか」
岡本「いやいやいや。よく『もっと守備してくれ』って言われてたんですけど、今なら言ってた監督コーチの気持ちがすごいよくわかる(笑)」

まさやん「サッカーって攻撃も守備もある種決めごとでやるじゃないですか。そういうことをコーチの立場で落とし込むというのはどうですかやっぱり」
岡本「まずは知ってないと落とし込めないというところで」
まさやん「知ってない?」
岡本「サッカーのことを知らないとできないんで、まずはそこの作業で1個難しかったところと、あとは全員が同じ考えするっていうのが難しいので。30何人を同じ考えに落とし込むというのがすごい難しいので。
本当、話し方だったりとか、伝え方とか。『カンセツに言え』ってよく言われるんですけど、それがすごくこう…難しいなぁって思います。」(※注:簡潔?)
まさやん「なるほどねぇ」
岡本「難しく色々わーっとしゃべるのは簡単なんですけど、それじゃ伝わんないんで。いかにカンセツに言うか。」
まさやん「選手もそれぞれ個性とか特徴とかあるわけでしょう?そこを伸ばすのも仕事ですもんね」
岡本「そうですね。チームの規律の中で、選手個々の特徴を出してあげるというのがすごく大事なのかなと思いますね」

まさやん「若い世代だからユースの選手から見たらこの間までプロでやってた選手っていう何か一種の恐れ多さなんてものもあるでしょうし」
山田「緊張しますよねぇ」
岡本「いやーわからないんですけど、やっぱり最初の方とかは結構選手たちがよそよそしくて」
山田「憧れですもんね」
まさやん「やっぱりちょっとね、気を使っちゃって」
岡本「僕がちょっとみんなと距離を詰めようと思って、あかるーく『元気かー?』みたいな感じで言ってたんですけど。『はーい…』みたいな感じで意外にこう…」
山田「いやだって、やっぱり(トップチームの)キャプテンですもんね」
岡本「よく考えれば、やっぱりそういう関係だったんで、難しかったのかなと思うんですけど」
まさやん「あとやっぱり年も、10くらい違うんでしょ?」
岡本「そうですね。そこのところは…。今年の目標はもっと選手たちと距離を詰めるっていう(笑)。やっていこうかなと」
まさやん「でもほら、選手間の距離の詰め方、すごいうまかったから」
岡本「そうですね。みんな基本的にすぐに仲良くなれるタイプだったんで」
まさやん「若い世代をイジるってわけにもね」
岡本「そうなんですよ。やっぱり選手をイジるわけにはいかないんで」
まさやん「ねっ」
岡本「ここがまたちょっと違うところかな、と思いますね」

ユースの選手たちについて

まさやん「ユースチームはU16,17,18とありまして、18はいわゆる今年高校3年生だった世代。」
岡本「はい」
まさやん「今シーズンはU18からいわゆるトップチームの昇格というのは…」
岡本「残念ながらなかったんですけども。でも今年の3年生もしっかり進学先だったり就職先が決まって、また大学でもサッカーがんばるって選手が多いので、4年後に戻ってきてくれるんじゃないかなと」
山田「それもありますよね」
岡本「全然ありますね」
まさやん「坂本(広大)選手のようにね」
岡本「はい、そうです。なので、もしかしたらもっと『うちに帰ってきてくれ』って言っても、ビッグクラブとかに『あぁ持っていかれたか』ってなるような選手になってほしい気持ちもありますし、そうなって帰ってきてほしいところもありますし」
まさやん「この4年間で成長もあるでしょうから当然ね」
岡本「あります。また違う角度で刺激が入ると思うんで。それはすごい楽しみだなって思ってますね」

まさやん「なるほど。それでU17、今年高校2年生が来年3年生になって中心になればここの世代がまた楽しみになってきますね」
岡本「そうですね。去年に関しても非常にここの選手たちが半分くらい出場してチームを引っ張っていってくれてたんで、
今年は完全なる軸になる選手たちっていうのは、トップの可能性も秘めている選手もたくさんいるので、がんばっていってくれるんじゃないかなと、期待しています」
まさやん「じゃあ、再来年あたりが楽しみですね」
岡本「そうですね。このユースから上がってきた選手たちがチームを盛り上げる、トップチームを盛り上げてくれるんじゃないかなと思います」

まさやん「ちなみにこのユースチームのみなさんというのは概ね熊本出身なんですか?」
岡本「そうですね。基本的には熊本出身の選手たちが多いんですけど、数名県外からも来てくれる選手がいて。例えば今年3年生でいえば、小野田(涼)っていうフォワードの選手だったりは長崎から」
まさやん「長崎から」
岡本「長崎のすごいこう…田舎のほうの…サッカーはずっと遊びでやってきました!みたいな感じの」
山田「一番こう…強そうですね…何かそういう」
岡本「すごくだからスケールがでかくて。この参入戦でもしっかり、決定戦で2点決めて活躍しているような選手がいるんですけど。」
山田「楽しみですね」
岡本「そういう選手もいるんで、本当にいろんな選手がいて楽しみですね」
山田「やっぱり体格は恵まれてる…?」
岡本「大きいです。184cmくらい」
山田「すっごーい!」
岡本「がっしりしてて」
まさやん「これはもうまたとない逸材ですよね」
岡本「左利きですし」
まさやん「あー貴重だ」
岡本「だからこれから本当に楽しみな選手ですね」

まさやん「自分が手塩にかけた選手が伸びてくるのって一番いいでしょうしね」
岡本「そうですね。僕まだ去年1年しか関われてないんですけど、もうすでにすごく、やっぱりどこの選手より頑張ってほしいなって思っちゃう」
まさやん「じゃあ今シーズンはまずプリンスリーグの九州チームでいい結果を残して、選手を育てていって、ということになりますか。」
岡本「そうですね。勝つことと育てることの両立を目指して頑張っていきたいなと思っています」

終わりに

まさやん「素晴らしい…現役時代はもうちょっとふざけた話が多かったですけど」
岡本「そうなんですよねぇ…」
まさやん「さすがコーチ!」
山田「さすがですね!」
岡本「本当ですね。もうちょっとふざけたい気持ちでいっぱいなんですけど…もし、保護者の方とかが」
まさやん「聴いてますとね(笑)」
岡本「車の中で聴いてますってなったときに『アイツなんなんだ』って言われるかもしれないんで」
まさやん「今日はちょっとやすこのほうは封印して」
岡本「やすこのほうは封印して」
まさやん「また何かの機会で」
岡本「そうですね」
まさやん「聞ければと思います」
岡本「是非お願いしたいなぁと思います」

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