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伊藤潤二展に行ってきた


だいぶ前になるが、6/21に世田谷文学館で行われている伊藤潤二展に行ってきた。それはもうチョー最高だったのでレポをあげる。

伊藤潤二にハマったきっかけ

私が伊藤潤二にハマったきっかけは、YouTuberのかいばしらさんの動画だった。かいばしらさんはホラー映画やホラー漫画についてを取り上げている方で、そこで「首吊り気球」について取り上げている動画を目にした。

動画のサムネにもあるように、このインパクトのある画が忘れられず他の作品もないかと色々調べた。もしかしたら動画は消されているかもしれないが、「ギョ」や「阿彌殻断層の怪」について取り上げているものもあった。
そこから単行本を買って伊藤潤二作品を読むようになった。

伊藤潤二展、楽しすぎる

たまたま東京に行く機会があったから立ち寄ってみたが、ファンとして嬉しいものばかりで久しぶりに行って良かった展示だと思った。その中でも自分が特に好きだったものを紹介する。

富江

何と言っても伊藤潤二を語る上で富江は外せないだろう。

この3枚並べられた富江が特に好きだと感じた。一枚ずつ雰囲気の違う富江が描かれており、私は真ん中の富江が好きだ。作中とは離れたタッチではあるが、この儚げな表情をした富江にすごく惹かれるものがある。

分裂する富江

漫画を読んでいてゾッとしたが、綺麗だなと思ったシーンはここだ。富江を殺してもどんどん分裂していく不気味な怖さが一発でわかる名シーンだと個人的には思う。富江の強烈な生命力を表すのには大正解を叩き出している。凄い。

これは普通に綺麗〜と思って撮った。現実にこんな美少女いたらそりゃおかしくなるわ。フィギュアの富江とっても美しかった。

これは伊藤先生が影響を受けた映画や漫画たちである。これらの作品は私も死ぬまでにはしっかり見たいと思っている。話の構成や絵のタッチに影響を与えた偉大な作品ばかりでもっと文学や美術について学びたくなった。

死びとの恋わずらい

何と言っても私が1番好きな作品が「死びとの恋わずらい」である。ストーリーもかなり面白く、とても見応えのある作品だと思う。

伊藤先生の描く富江や四つ辻の美少年は、少し不気味ではあるが絶対的な美しさがあるのが特徴だと思う。表情やキャラクター性も相まってとても惹かれる魅力があると感じる。
きっと私が男だったら富江に狂わされているだろうし、四つ辻の美少年に出会ったらちゃんと怪死すると思う。

これ大吉らしい

辻占恋みくじなんて手の凝ったものまで置いてあった。我々ファン心をわかった思い出に残るものを設置してくれてありがとう。
私は大吉を引いたらしい。周りの人は「大凶だった〜」なんて言ってる声も聞こえてきた。美少年の表情が好きな私にとってはこのカードは絶対に手放さないと誓った。

伊藤先生のお茶目な感想、笑った。他の作品でも精巧に描かれたシーンが多い中、これを苦労したシーンとして挙げているあたり、本当に時間がかかったコマなんだとわかる。
手前にいる女達が少しづつボロボロになっていく質感や、美少年に集る大量の女達は死びとの恋わずらいにとって代表的なシーンになったと感じた。

うずまき

伊藤潤二の代表作として富江の他にうずまきが挙げられることも多いだろう。

この画を生で見れて本当に感動した。うずまきの中でも1番有名なシーンなのではないだろうか。うずまきというただの柄をここまで気持ち悪く描けるのは伊藤先生だけだと思う。

全作品の中でうずまきのストーリーが1番好きだ。うずまきが一体どこから発生するのか、そしてオチが1番ゾッとする終わり方で後味が悪く本当に最高の作品だと思っている。

首吊り気球

前述した通り、私が伊藤潤二を知るきっかけとなった作品である。 やはりこの画に勝るインパクトのある漫画は存在しないと思っている。
自分の顔の気球が空に飛んでいるなんて異常事態、どうやったら思いつくのか想像もできない。街中が顔の気球に襲われる恐怖が上手く描かれすぎている。

このシーンの絶望感は最高だった。逃げても逃げても追いかけてくる気球に攫われてしまう圧迫感のある恐怖が良すぎる。この圧迫感が作品の最後まで続くのが結構エグいが、私は好きである。

好きな絵

最後は展示の中で好きな絵を貼って終わろうと思う。

伊藤潤二最高!!

この展覧会に行ったことでもっと伊藤先生の作品が大好きになった。ファンにとってこんなにも嬉しい展示が9月まで行われているなんて信じられない!是非ファンの方は必須で、ファンじゃない方も少しでも気になるなら絶対に足を運んで欲しい。もし私のレポを見て行こうと思ってくれたら幸いである。

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