みんなの尼崎大学

マイノリティだからこそ、人に優しくできるのかもしれない

随分前のことになりますが、9月28日にみんなの尼崎大学が主催する「オトコとオンナ〜『らしさ』の呪いを解くために〜トークイベント&ぶっちゃけ会」にゲストの1人として呼んでいただきました!

みんなの尼崎大学とは?
「みんなが先生、みんなが生徒、どこでも教室」をスクールモットーに、尼崎の「学びの場」や学んでいる人や活動が連携して、尼崎をもっと楽しく学べるまちにするためのプロジェクトです。現在は、だいたい月に一度の「みんなの尼崎大学オープンキャンパス」や、「市内の講座等の学びの場の検索システム」の運営などを行っています。
大学といっても、建物ができたり、本物の大学が開学したりするわけではないんです。尼崎市内あちらこちらにすでにある「学びの場」や「人」や「活動」が「大学ごっこ」しながら、楽しみながら連携するプロジェクトです。

今回のイベントのレポートを書いていただいたので、ご紹介します^^
ぜひご覧ください!
https://www.amanokuni.jp/ucma/opencampus/entry-490.html#prettyPhoto


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今回面白かったのは、それぞれの境界を超えた3人のゲストが呼ばれたことだと思います。

「韓国から日本に」来て働く林宣伶(イムソニョン)さんと、「働きマンから主夫」となった藤井秀規さん、そして「オトコからオンナ」になった私の3人。

女性という立場を持ちながら、韓国と日本それぞれの文化を体験しているソニョンさん。

専業主夫をする選択肢を前にしたときに、周りよりも何より自分自身の中にある「こうあるべき」に気づいた藤井さん。

それぞれの立場や経験は違うのだけれど、お互いに感じたことは共感する部分があったり。
すごく興味深い内容が話しているうちにどんどん展開していって。とても楽しいトークセッションになりました^^


そして後半は、ゲストや事務局スタッフがその場で思いついたテーマを出し、参加者の方々はそれぞれ興味のあるテーマの場所に移動してのグループ対話の時間に。

みんなの尼崎大学2


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今回のイベントを振り返って、単純にとても楽しかったです!

「性」って誰にとっても身近にあるもので。だからこそ「あぁ、それね!わたしも感じることあるよ!」と話すことができるテーマなんじゃないかなと改めて思いました。

それと、LGBTを「LGBT」としてだけで扱われるんじゃなく、性にまつわる「らしさの呪い」っていう枠の中で扱ってもらえたのも個人的によかったなと。

LGBTの話題ってマイノリティのことってことで、ジェンダーの課題と分けて扱われることが多いなぁと思っていて。

もちろん、LGBT固有の課題もあるとは思うけれど、そのベースはやっぱりジェンダーの課題にあると思う。
それをまるっと、同じ土台で対話しながら考えられた今回の場はとても先駆的で、貴重な機会だったなぁと思いました。


これを「地域」の中で開催されたこともよかったなと。
行政的な区分でいうとジェンダーのテーマを扱うのって「男女共同参画課」みたいな部署が多いと思うんですけど、今回「まちづくり」や「地域」の文脈での場で実施されたことがとても良かったと思いました。


性を扱うとき、身近なテーマだからこそ、自分自身の体験の中に不可分に絡み合っていて、メタ的に捉えて語るってすごい難しいことだなとも思っていて。

今回それができるよう、参加者の問いを促す火付け役としてのゲストの選定と語ってほしいことの掘り起こし、参加者が自分ごとに考えてもらいやすいよう事務局の方の対等な視点での参加など、スタッフの方の動きがあってこそだったなぁと思いました。

改めて、事務局のみなさん、素敵な機会をつくってくださりありがとうございました!!


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