彫刻切り絵師 輿石孝志さんの作品当選しちゃったぞ!
どーも、どーも。あなたの隣の闇作家こと紫藤 咲です。みなさまはいかがお過ごしですか?
12月頭から絶賛無職中の私。一応来年の4日から3月末までの短期の仕事に就くことができました! 失業保険はすでに満了し、今月は完全無収入。そんなときにひとり親家庭にコロナ再給付金が! なんとか食つなぐことができました(´;ω;`)ウッ…綱渡りの不安定な状況にもかかわらず、我が子らはのびのびと過ごしております。きっと母の危機意識が絶対的に足りないせいでしょう(笑)悩んでいても仕方ありません。仕事がないのは私だけじゃない! そんなことより明日は明日の風が吹く。ケセラセラと、笑って生きるがしあわせよという感じでございます。
★運命が動く
さて、そんな綱渡りの生活を送っていた2020年11月7日 午前6:43に、TwitterのDMにこんな通知が届きました。
『朝早くからすいません。輿石というものです。
この度はプレゼント企画にご応募してくださりありがとうございます。
白の作品が当選されましたので、送り先の
郵便番号
住所
氏名
をご連絡頂ければと思います。
よろしくお願い致します』
はぃ?(呆然)
朝早くだったのもありますが、これはなんのジョークなのだろうと思った次第です。なにが起きたのか、状況の理解ができない。『これ、新手の詐欺じゃあるまいか?』なんて頭をめぐるのは疑念ばかり。急いで状況把握に務めたところ……わかった途端に頭の上に重たい隕石が落下してまいりましたよ。
「うえええええっっっっ! まぢかよおおおおおおおっっっっ!」
そうです。ワタシ、この方のとんでもなくステキな作品をリツイートしておりました。ああ、世の中にはすんごいものを作っている人がいるもんだなあ。こういう人は有名にならなきゃあかん。拡散すべし! 拡散すべし! と。作品が当たってほしいとか、そういうことではなくて、純粋に広まれって思った次第です。
で、後日、当選連絡が来たと……そういうわけだったのです。
無欲ってすごいね←そういうことじゃない
それから一週間後くらいして、やってまいりましたよ。御作品! どお~んっ!!!!!!
手にしたときは打ち震えましたね。夢じゃなかったのねって(笑) 実際、本当に作品が届くまで『それって詐欺じゃないの?』『そんなすごいもの、無料で配るなんておいしい話はない。あとから支払えとか言われるんだよ』なんてことを言われました。そりゃあ、不安にもなりました(笑)
がしかし、本当に届いたら『お金請求されてもいい!』って思えましたよ!Twitterの画像で繊細な彫刻をしっかり目に焼き付けていたとはいえ、本物はその一言で言いつくしてはもったいないほどの細やかさ。だけれど、芯がしっかり通っているとも感じたのです。神秘的。そして、ただただ美しい! ワタシは幸運を手にしたぞ! と踊ってしまうほどでありました。
そしてこの後からワタシ、いろいろ激運続きでした。一万円当選も、この作品のおかげなんじゃないかって思うくらい、ワタシの運命は動いたんじゃないでしょうか。
★彫刻の魅力をひも解く
この作品、実は一枚の木を削って作っているわけではありません。何枚ものデザインを重ねて作ったものです。展開図もTwitter上で紹介されておりますがベースとなるデザインがあって、その上に重ねていく感じです。
《Twitterの展開図を転載してます》
イラストを描く人だとわかりやすいのですが、レイヤーを重ねていく感じです。背景や人物の下書きの上に、部位ごとに色を変えて用紙を重ねていく――こうして一枚のイラストを描き上げるわけですが、この方の作品はまさにそれ、なのです。
レイヤーの色を変えれば、同じデザインでも趣が変わるのも実におもしろい。入れる色彩によって楽しみや美しさは無限に広がるのです。そこが魅力のひとつです。
そしてデザイン。ワタシはこの方の作品を見たとき、西洋の教会の彫刻みたいだと思いました。と同時に、イスラムの彫刻にも似ていると思ったのです。
これはフランスのノートルダム寺院です。
これはイスラムのハッサン2世のモスクです。
どうですか? こうしてみると一目瞭然ですね。
実際、輿石さんはモアレ、ゼンタングル、イスラム幾何学、アールヌーボー、黄金律を基本構成にしているそうなので、これらが思い浮かぶのは必然かもしれません。
これら寺院にも用いられているような緻密なデザインであるということが、この方の作品の魅力でもあるのです。これってね。しっかり計算されていないとできないことなんですよね。この方の頭の中では完成図がハッキリ頭にあって、それをひとつずつ開いているんだろうなあ。設計図がしっかりしているからこその完成度の高さなのでしょうね。
近くで見ると「これ、何㎜なんだろう?」と思えるほど細い流線が描かれています(彫られているというのが正しいと思いますが)触れたら壊れてしまいそうな繊細さは、見ている側を魅了してやまないのです。
★輿石孝志 彫刻切り絵の人としての魅力
作品の魅力はぜひ、作家様のツイートをフォローして堪能していただきたいのですが、今回はワタシ、紫藤が実際にお話ししたうえでの作家様自身の魅力をお伝えしたいと思います。
(めざましテレビを見たよというDMを送り付けた際に図々しくお話させていただきました。そのやりとりとなります)
紫藤:本当に自分の作品に自信を持っていらっしゃる方はひけらかしたり、自慢したり、マウントとるようなことをせず、腰が低く、丁寧だなあとしみじみと痛感しております。自分もクリエイターの端くれなので見習いたいです!
輿石さん:本当に自信とか考えた事ないんです。作って毎回まだまだだと反省と修繕ばかりなんです。
また、嫉妬や妬みやイニシアチブとかに興味というか、そんな暇というか時間が勿体ないとおもうので口を開けて冷や汗をかいた笑顔逆にそうする人がよくいますが、時間余った裕福な人なんだなーと笑
なんでもそうですが、自分との問いでしか先の景色は見せてもらえないですからね。
ただ自分しか見えない景色が見たい変態オヤジなんです。
周りと比べず、焦らず、毎日コツコツに尽きると思いますから楽しんでいきましょう。
紫藤:あらためて尊敬します。私はくすぶって嫉妬ばかりでした。そんな自分が嫌で本を読み始め、今は月8冊は読むようになりました。自分の目標も少しずつ定まってきていたところで作品をいただき、このようなお話を伺えた。
とてもありがたいし、前向きに堅実にがんばっていこうと思えました。
輿石さん:底が分からなければ、光りの差す方が見えないですからね、そういう時もとても大切なんだと思います。
自分の活かし方がわかられば、きっと生きやすいのかなと。
Life is funで死にたいですよね。
もうねえ。やりとりしたあとで、自分をぶん殴りたくなりましたよ(笑) ワタシ、こんな素晴らしいクリエイター様の作品をいただけたのかと思ったら、がんばって生きようって思いました。弱音を吐いている場合じゃない。そんなの贅沢だって。余裕がある人間だって。これ、今くすぶって下を向いているすべてのクリエイターさんへ届けたい思いです。少なくとも、ワタシはこの言葉で作家魂に火が灯りましたから!
信念をもってやっていこうって。いただいた作品を見るたびに輿石さんの言葉を思い出しています。
だってね。クリエイターはこうであるべきだと思うんです。自分と向き合って、作品と向き合って。ひとつ、またひとつ、いいものを。腕を磨いて、磨いて、多くの人を感動させていくことによそ見なんて必要ないんですよ!
本当に力強い言葉でした。この方の心が作品に溢れているなと、ワタシはひしっと感じております。
★最後に
いかがでしたか? 650分の1の確率で当選したワタシ。このような巡り合わせでお知り合いとなりましたが、魅力はぜんぜん伝わった気がいたしません(笑) ぜひともTwitterをフォローしていただいて、作家様ご本人と作品のすばらしさを肌で感じていただきたいです。また、Twitterのほうでは今回転載させていただいた以外の展開図も公開されています。やってみたいなという方のためにデザインを公開されているのです。チャレンジャーも募集中。ワタシも娘にやらせてみようかなと目論見中(笑)
そしてワタシ。今は不安定な仕事でありますが、安定した収入が得られた暁には、この作家様が製作している栞を注文するぞ!と思っております。
栞もね、ステキですよね! もうステンドグラスやんっ! 実は大学で美術史なんぞを専攻していて、卒論も西洋磁器について研究したワタシ。元よりこういうものが好きなのでございますよ! そしてこれね、本が好きな方には絶対に喜んでいただけるプレゼントになるのではないでしょうか? すごくない? こんな栞使っていたら(いや、すごすぎて使うの震えますけどね)読書がさらに楽しくなりません? 近い将来、ワタシは絶対に注文します! それも夢のひとつ! これは限りなく実現しやすいかな(笑)
Twitterアカウントはこちら⇒輿石孝志 彫刻切り絵(カワチ画材展示2月27日〜3月18日)
ぜひぜひ、フォローして応援しちゃいましょう!
では、今回はここらにて。
次回もお楽しみに~!
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