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自転車旅行で失敗した話【韓国でのこと】

2001年の話です。今から20年前20代で若気の至りの話です。国内での自転車旅を楽しみつつ、無謀な計画をたててしまいました。

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自転車旅行のウェブサイトを立ち上げ、これまでの旅行記録をHTMLでせっせとアップしていました。いろいろな人のサイトを見ていくうちに目に留まったのは海外での自転車旅行でした。まだ非常時のスキルが身についていないのにはやる気持ちで行った場所は韓国でした。下関からフェリーでプサンに渡り、そこからソウルまで自転車をこぎ、名古屋に戻る計画でした。

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下関までは宅急便で自転車を送り、関釜フェリーに乗りプサンに到着したら早速漕ぎ始めてしまいました。事前準備は韓国の地理さえ十分調べない程に不十分。プサン港からこぎ始めウルサンまで行く道中でした。

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フェリーはプサンの港に到着し、港が開港するまで待機しました。準備もろくすっぽなのに来てしまった。これから自転車をこぐしかありません。

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緊張の中、プサンのまちをこぎ始めます。当時、自転車はあまり見かけませんでした。今ではスポーツバイシクルが結構盛んなようですが。自転車は軽車両。したがって車道を走ります。

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道中、個人商店があるので、休憩しながら飲み物を購入して進んでいきます。とりあえずはウルサンを目指して、坂を上っていきます。しかし、海雲台(ヘウンデ)の丘にたどり着いた時に体を崩し、自転車もスリップして転倒。立ち直って進路を進めたその時、自転車の車輪と軸を結ぶスポークが同時に数本折れてしまいました。車輪がブレ始め、直感的に旅が続けられないと判断しました。

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どこかにたどり着かなければ安全に旅を撤収することすらできないこの状態。ハングルは会話帳くらいのことしか話せないので、英語が通じる人に道を聞いて、やっとやっとこヘトヘトの状態でウルサン駅に到着しました。たまたま日本語が話せる老人の方がいたので、プサンに戻る電車のことを聞いて、急いで切符を購入し、自転車は後のことを考えず、新しく買った輪行袋に入るような形で分解してしまいました。( ノД`)シクシク…

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やるせない気持ちを抱えながらウルサン駅から呆然の状態でプサン駅に戻りました。気持ちが落ち込んではいますが、やらなければいけないことがたくさんあります。急遽帰りの下関行きフェリーを手配し、鉄のガラクタと化した自転車を担いでチャガルチ市場にたどり着きました。その時に悔し涙を流しながら食べた唐辛子たっぷりのクッパの味は今でも忘れてません。

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