見出し画像

日韓、お酒のつぎたしのやり方が違う!

愛酒家として韓国でも日本でもさまざまな飲み会に参加してきました。🍻日韓の飲酒文化は、あやふやないいい方をなってしまいますが、同じところがあれば、違うところもありますね。今回は、日韓で同じようで違う、お酒のつぎたしのあり方を紹介したいと思います。

日本でも韓国でも飲み会の相手に酒をついであげるという風習がありますね。🍶相手にお酒をついであげることで、好感を表現し、飲み友としての親密感も増やす。ここまでは、日韓同じですね。ところが、実は、お酒のつぎたしのやり方がちょっと違うのです。

韓国では、グラスを空けてから酒をついでもらうことが礼儀正しい

韓国では、相手に酒をついでもらう時には、おちょこやグラスでいただくということが礼儀ただしくされます。したがって相手が酒を注ごうとしたら、まず自分の杯を飲み干すという流れになるわけですね。😊たとえば、年上の人がそっと酒のびんを持ち上げれば、年下の人はさっと自分の杯を飲み干し、きれいに空っぽのなった杯で酒をいただく。←←これこそ、礼儀正しいやり方になるわけです。ですから、酒を注ごうとする仕草が相手にそれとなく酒を勧めてしまう方法にもなります。

実は、相手の杯を注いだり、相手に注いでもらったりする「駆け引き」こそ、韓国の飲み会の醍醐味でしょうね。ただし、やはり問題も生じます。やはり自分ペースではなく、相手のペースに合わせた飲み方なので、つい飲みすぎてしまう場合もあります。😵‍💫

日本では、グラスの底が見えないうちに満たしてあげることが礼儀正しい

それに対して日本では、杯がいつもなみなみと満たしてあるように🍷、相手にそっとつぎたしをするという酒道がありますね。相手の杯が底を見せるように放置することは、一緒に楽しんでいるこちらの配慮が足らないことと思います。だから、相手の杯が空かないように前もって「添杯」をするのです。

実は、韓国の飲酒文化では、酒が残っている杯にさらに酒を足すことは、不敬なこととされます。😵空いていない杯に酒をつぎ足すことは亡き人をもてなす礼法となっています。だから、韓国では生きている人の杯に酒を足すことは大変な失礼とされるわけです。酒をつぐという行動は日韓同じでも、そのタイミングや意味が全然違うわけです。🙌

日韓の飲酒のやり方を知らず、大失敗!

実は、来日したばかりの時、日韓の酒を飲む文化が違うことを分からなく、大失敗をしたことがあります。日本人の友人のお誘いで、家族同士が集まるホームパーティーに参加してもらいました。海幸とおにぎりを炭火を起こしバーベーキューしながら楽しむ、こぢんまりしたガーデンパーティでした。🍤🥩🍙 家族みんなとても優しかったです。最初は、見知らぬ韓国人の参戦でみんな少しぎこちないようでしたが、一杯二杯と酒が入ると、結構和気あいあいですごく気楽な雰囲気になってきました。🍺

ところが、問題は酒をつぐペースでした。私のグラスが空いていないのに、お父さんが酒びんを持ち上げ、つごうとするのです。そしたら韓国人の私は、失礼になっちゃいけないということで、がんばって残っている酒を飲み干して、きれいなグラスで酒をいただこうとします。ところが、新たにいただいた酒がまだ半分も残っているうちに、再び酒をつごうとするお父さん。。。(おそらく、私の飲みペースが早いっと思ってらしゃったでしょう!)また急いでグラスを飲み干し、酒をいただく私…。こんなことが数回回っていたら、飲める酒量をずいぶん超えてしまった私。。。🤪

今はわかります。お父さんはお客さんへの配慮として、私のグラスが空かないうちに酒を満たしておこうとしたのだと。私は、その都度、彼の仕草を「じゃー飲んでください」というメッセージだと誤解し、どんどん飲み進んでしまいました。私も飲み過ぎでかなり苦労した記憶がありますが、友人の家族も用意しておいた酒が早めに無くなってしまい、かなり困惑されていたのだと思います。その時は私はその時は日韓間に酒のつぎたしの慣行が違うということを知りませんでした。今もその日を思い出せば苦笑いが出ますね。😅 (ヨニ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?