記事一覧
その後の苺支度とブランデー
5月の終わり、苺酒を仕込んで約二週間が過ぎた。
瓶を確認すると、苺は真っ白に色が抜けている。そろそろいいだろうと、漬け込んでいた苺を取り出した。
苺酒はというと、紅茶色とも茜色ともつかない美しさ。苺のエキスをたっぷり吸いあげたのだろう。まだ熟成させないと飲めないが、今から楽しみである。
さて、取り出した苺をどうするか。捨ててもいいのだが、色以外はほぼ傷みはない。もったいない。自分で食べる分には
今も昔も筍取りの翁ありけり
今年も竹藪の葉が散り始めた。ざわざわと風に揺れながら黄葉を散らす様は、竹の秋という風雅な名に相応しい。竹たちは強い風に揺れてもしなるばかりで、折れはしない。悠然と構えている。
慌ただしいのは、筍を掘って茹でて食う人間だけである。
真竹だか孟宗竹だか私は種類を知らないが、太くて食いでがある筍の時期もそろそろ終わりだ。今年も沢山食べた。
アク抜きの手間もさることながら、茹でた後の筍は日持ちしない