あのね帳から20年
文章を書くことって楽しい。
それを誰かに読んでもらえたらもっと楽しい。
何か反応をもらえたりしたらもっともっと楽しい。
このことに気がついたのは、小学生入りたての頃ぐらいだったと思います。
今でもあるのかはわかりませんが
宿題の中のひとつに「先生あのね……」から始まる日記帳のようなもの(通称:あのね帳)が課せられていました。
提出後、自分の手元に帰って来たあのね帳を見ると、先生が赤ペンで感想やアドバイス等の一言コメントを添えてくれていました。
当時の私はその「赤ペン一言コメント」をもらえるのが無性に嬉しくて楽しくて
毎回手の甲を真っ黒にしながら一生懸命大作を書いていた記憶があります。
テストで良い点を取っただとか、50m走で良いタイムが出ただとか、着ている服のセンスがいいだとか、マリオカートが上手いだとか
そういったことについて褒められた嬉しさよりも
自分の書いた文章について褒められた(反応を貰えた)時の嬉しさの方が、何倍も勝っているように感じていました。
子どもの頃はその理由を分析する力は無くて
「なんだかよくわかんないけど作文を書いて反応もらえることは楽しいことだ」
とぼんやり認識をしていました。
今改めて考えてみると
文章を書くということは
自分の頭の中で感じていることや考えていることを目に見える形(文字)に表現するということ。
自分の書いた文章を読んでもらうということは
感じ方だったり、考え方だったり、自分の根っこに近い部分について誰かに触れてもらえるということ。
それに対して何かしらの反応をもらえるということは
その根っこに近い部分についてちょっとだけ分かってもらえた……ような気持ちになれるということ。
なんとなくこんな感じのカラクリのような気がします。
だから自分の書いた文章に対して反応をもらえたら嬉しいのだと思います。
上手に説明はできませんが
きっと「ジョハリの窓」ってやつがなにかしらの関係があるんだと思います。
(以前職場で強制参加させられたコミュニケーション研修で唯一覚えてた単語を使ってみたかっただけ。笑)
話を戻します。
私は、高校生ぐらいの時から今に至るまで
その「文章を読んでもらいたい欲求」をブログによって満たすようになりました。
ブログはすごいです。
あのね帳の時は先生や親ぐらいまでにしか読んでもらえませんでしたが
ブログの場合はネットを通じて友達(や場合によってはネット上の誰か)にも読んでもらうことができます。
日々あったことを自分なりに面白おかしく書いて、それを友達向けに発信して、コメントをもらえたら嬉しい。
コメントをもらう為に面白いことを書こう、珍しい写真を載せよう。
そんな感じでしばらくは友達向けに記事を書いて反応もらって喜んでを繰り返していました。
ところがここ数年
「やりたいことは合ってるハズなんだけど、どこか物足りないな」
というモヤモヤを感じるようになりました。
結局のところ
ブログは自分のことを知っている身内にだけに伝える日記帳の枠から抜け出すことは難しいものなんだと気づきました。
もっと別の形で、いろんな人に文章を発信できる手段はないだろうか。
ブログじゃ物足りないし、かといって小説やコラムなんて絶対書けやしないし……
色んな人に対して発信することができて、なおかつあくまで素人の落書きですよーという位置づけで文章力がお粗末でも怒られることはないような理想のプラットフォームはないだろうか……
そう考えていた時に辿り着いたのがこのnoteです。
面白い記事がたくさんあってそのジャンルも様々。
めちゃくちゃ楽しそうな遊び場を見つけてしまいました。
ここで好きなことをお粗末な文章力でどんどん書いていこう。
色んな人の記事を読ませてもらってしっかり勉強しよう。
いずれは身内以外にも読んでもらえるような文章が書けるようになろう。
ずいぶんと前振りが長くなってしまいましたが
ハードル下げまくりのゆるい決意表明を最初に書かせてもらいました。笑
これからどうぞよろしくお願いいたします。
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