読書感想 学力の経済学 中室牧子

幼児期の教育は人間の成長や能力開発に大きな影響を与えるというし、子供ができたらいろいろと勉強してできることは何でもやってやろう、と思うのかな、と思っていましたが、実際に子供ができたら「自然に任せて」育ててしまっているような。特に「幼児教育」とかしてないし(何も考えていない、というわけでもありませんが。。。)

かわいい息子は今5歳。
遅ればせながら「もうちょっとはまじめに勉強しよう」と思い、このところ、教育書のようなものを何冊か選定して読み始めました。その最初の一冊。

「どんな教育を施すべきか」という内容というよりは、「教育経済学」の観点から、「データ」に基づく「教育や、教育制度の分析」という趣の本です。
読みやすく、分量も多くないので、サラサラ読める分、「うーん、納得っ!」というようなデータが示されているわけでは必ずしもないのですが、「エビデンス=科学的根拠」に基づいて子育てや教育制度を考えるべき、という主張は素直に同意できます。

子育て、というのは古来何万年も基本的に「親が自分の経験に基づいて」行ってきたものだし、それ自体は否定するようなものではないとは思いますが、しかしこの現代の競争社会で「子供にはできるだけ能力を発揮して、自由に生きてほしい」と思うのも人情。そのためには「データに基づいた考え方」をいかに取り入れていくか、というのは大切なことなのかもしれません。
「子育て」をロジックで考える、ということですね。

しかしとはいえ、自分の経験や伝聞で構築された「思い込み」は相当強くて広範囲にわたっているので、「出来るだけロジカルに考える」意識を持つ、というのが現実的な方向でしょうか。

何事もバランス、ですしね。

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