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「マルチサイトシステム」は画期的に進化していた

2022年6月30日はEVEシリーズの最新作
EVE ghost enemies』(2022 Switch)と
EVE ghost enemies』(2022 PS4)
の発売日。

EVEシリーズと言えば、
マルチサイトシステムが売りのコマンド式アドベンチャーゲームで、
PC向けに発売された『イヴ・バーストエラー』が原点となります。

セガサターン版『イヴ・バーストエラー』(1997 SS)
はディスク4枚組で、
小次郎の視点でシナリオが進行する「小次郎編DISC」と
まりなの視点でシナリオが進行する「まりな編DISC」
を交互に入れ替えながら
ゲームを進めるようになっていました。

片方のシナリオだけを一気に進めようとしても、
どこかで行き詰まるようになっているため、
シナリオが進行しなくなったらもう片方のシナリオをチェックして、
交互プレイでクリアを目指しました。

この遊び方は当然ながら
イヴ・バーストエラー・プラス』(2003 PS2)
でも踏襲されていて、
「マルチサイトシステム」は画期的な進化をしていました。

なんと、
ディスクの入れ替えなしにワンボタンで
「小次郎編」「まりな編」のシナリオを切り替えることが
可能になっていたのです。

いやいや、
そもそもディスク1枚なんだから、
ディスクの入れ替えがないのは当たり前で、
1枚のディスクなのにわざわざディスクの入れ替え要素を導入してこそ、
画期的なシステムに昇華されたはずなんですけど。

セガサターン時代の『イヴ・バーストエラー』は
メディアの容量の問題を逆手に取っただけで、
本来ならばマルチサイトシステムとディスクの入れ替えには
何の因果関係もないはずなんですよね。

なので、
マルチサイトシステムの原点にあたる
『DESIRE 背徳の螺旋』の移植版『デザイア』(1997 SS)では、
ディスク2枚組だけど、
「マコトDISC」や「アルバートDISC」は存在しません。

EVE ghost enemies』(2022 Switch)と
EVE ghost enemies』(2022 PS4)
は本編をクリアすると、
『EVE burst error 名場面集』と『DESIRE remaster ver.』
がプレイできるようになるので、
本当に画期的なのは
小型で沢山の容量が入る媒体が安価で提供されていることだと
実感させられます。


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