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戦闘種族は無駄に自分を大きく見せる

1992年12月23日に
コンバットライブス』(1992 SFC)が発売されたため、
コンバットライブス』が30周年になりました。

「COMBATRIBESとは、COMBAT(戦闘)とTRIBE(種族)の造語であ」り、
コンバットライブス』は、
「どこからともなく現れた、鬼神の如き強さを持つ3人の男達」が敵と闘う
アクションゲームでした。

3人の男たちは
「合衆国南部から流れてきたこと、全員元アメリカ陸軍の出身であること、
 ニューヨークに来るまでに各地の暴走族やストリートギャング、
 地方のマフィアなどのグループをいくつも壊滅させていること以外、
 そのプロフィールは一切謎に包まれてい」て、
無駄に自分たちを大きく見せている感があります。

この『コンバットライブス』には、
3人の中から好きなキャラクターを選んで攻略する通常のモード以外に
「VSモード」が存在し、
通常のモードのステージクリア後に表示される
パスワードを入力することで、
「ステージクリアした所までの敵キャラクター(最大16名)から
 セレクトでき、3つのフィールドで闘える」ようになっていて、
「その組み合わせはなんと750以上」にもなっていました。

この「750以上」という数字は、
(1Pが選べる16名)×(2Pが選べる16名)×(選べる3フィールド)
=16×16×3=768が基準の数字になっていて、
確かに750以上にはなっているのですが、
ちょっと考えると疑わしい数字だと言わざるを得ません。

1Pが選べる16名と2Pが選べる16名は同じ人物なので、
1Pバーサーカーvs2Pプローヴァと
1Pプローヴァvs2Pバーサーカーのような
1Pと2Pのキャラクターが入れ替わったパターンを
別々にするのはちょっと無理があり、
このような重複部分を解消すると、
((1P16名と2P16名の総当たり-同キャラ対決)/2
+(同キャラ対決))×(選べる3フィールド)
=((16×16-16)/2+16)×3=408となり、
実際には「400以上」という数字が妥当だとわかります。

本来ならば豪快な種族だと思われる戦闘種族ですが、
実はベルトスクロールアクションという激戦ジャンルの中で闘うには、
おまけ要素ともいえる「VSモード」の些細な数字についても
大きく見せなくては闘えないことを理解する賢い種族だったことを
我々は学ばなくてはなりません。

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