見出し画像

ランドとワールドが混在すると迷走する

1989年4月21日に初代ゲームボーイが発売されました。

初期のゲームボーイの代表作と言えば
『テトリス』(1989 GB)が有名ですが、
ロンチの代表作といえば、
圧倒的に『スーパーマリオランド』(1989 GB)でした。

「スーパーマリオ」シリーズは、
ファミコンでは『スーパーマリオブラザーズ』(1985 FC)以降、
「ブラザーズ」で推してきたのですが、
ハードが変わり、
ゲームボーイでは「ランド」が主流となりました。

その後、
スーパーファミコンが発売されると、
今度は『スーパーマリオワールド』(1990 SFC)で
「ワールド」が展開され、
Wiiの『スーパーマリオギャラクシー』(2007 Wii)で
「ギャラクシー」に行きついてしまった結果、
膨張主義が終わりを迎え、
Switchの『スーパーマリオ オデッセイ』(2017 Switch)で
放浪の旅に出てしまっています。

ともかく、
その後の規模の巨大化を考えると、
GBの「ランド」とスーパーファミコンの「ワールド」は、
ハードのスペックや容量的な関係性を、
国(ランド)と世界(ワールド)で対比していたに違いありません。

一方、
ランドとワールドを併用しているタイトルがそれなりにあります。

偶然、
ランドとワールドが存在するのが「パックマン」の
パックランド』(1985 FC)と
パックワールド』(2014 3DS)。

ランドとワールドの関係性が逆になってしまったのが
「アスミッくん」の
アスミッくんランド』(1991 FC)と
てけてけ!アスミッくんワールド』(1989 GB)。

同じハードでランドもワールドも出してしまったのが
「ボンバーマン」の
ボンバーマンランド』(2000 PS)と
ボンバーマンワールド』(1998 PS)。

そして、
両方とも盛り込んでしまったのが
「ワールド・ネバーランド」シリーズ全般で、
その1作目が
ワールド・ネバーランド オルルド王国物語』(1997 PS)でした。

こうやってタイトルを並べてみると、
同じブランドタイトルにランドとワールドを扱ってしまった会社に
迷走が見られるのは気のせいではなさそうです。

そして、
極めつけなのは、
『スーパーマリオブラザーズ』に完全に便乗してしまった
スーパーチャイニーズ』(1986 FC)。

スーパーチャイニーズ』は
アーケード版『チャイニーズヒーロー』の移植ゆえに、
『スーパーマリオブラザーズ』から
「スーパー」を便乗して名付けたところから
歴史が始まるのですが、
ゲームボーイでは
スーパーチャイニーズランド』(1990 GB)、
スーパーファミコンでは
スーパーチャイニーズワールド』(1991 SFC)と、
本当に「スーパーマリオ」的に展開されています。

「チャイニーズ」の「ランド」は
「チャイナ」なのではないかと思わなくもないのですが、
「チャイニーズ」の「ワールド」に至っては、
昨今の「チャイナ」の膨張主義を示しているようで、
恐ろしく感じてしまいます。

ゲーム界の「チャイニーズ」は、
ツインシリーズVol.3「昆虫モンスター」+「スーパーチャイニーズラビリンス」』(2004 GBA)
で「ラビリンス」に迷い込んで以降、
いまだ脱出できていないため、
現実の「チャイナ」についても、
今後も迷い続けてもらいたいモノです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?