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『任天堂の最新ゲームのROMカセット』がなかった
5月17日はお茶漬けの日。
永谷園の創業者・永谷嘉男の祖先にあたり、
お茶の製法を発明して、
煎茶の普及に大きな貢献を残した
永谷宗七郎の命日が1778年(安永7年)5月17日だったことから、
この日がお茶漬けの日となっています。
永谷園のお茶漬けと言えば、
ゲーム中に永谷園のCMが流れる
『帰ってきたマリオブラザーズ』(1988 FCDS)が有名。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759273407-bY0U35xuIc.jpg?width=800)
永谷園が協賛していることから書き換え価格が400円になっていて、
通常の『マリオブラザーズ』以外に特別な要素がある
「ながたにえんワールド」というモードが入っている
お得なゲームになっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759285339-NIJsd7AGPS.jpg?width=800)
このゲームのお得な要素の1つとして、
プレゼント企画がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759324180-eRbs8PFxQR.jpg?width=800)
ゲームで200000点以上のスコアを出した人向けの賞品が
「『スーパーマリオブラザーズ3ROMカセット』または
『任天堂の最新ゲームのROMカセット』(1989年5月31日発売分まで)」
となっていたのですが、
ここに一つの疑念があります。
『スーパーマリオブラザーズ3』(1988 FC)
が貰えるのは大変喜ばしいことですが、
「『任天堂の最新ゲームのROMカセット』(1989年5月31日発売分まで)」
が問題なのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759339667-uhj8jHXaBs.jpg?width=800)
『スーパーマリオブラザーズ3』
が発売されたのが1988年10月23日で、
『帰ってきたマリオブラザーズ』
が書き換え開始になったのは1988年11月30日なので、
1988年11月30日から1989年5月31日までに
発売されたファミコンのタイトルを確認してみると、
1988年12月9日発売の『VS.エキサイトバイク』(1988 FCDS)、
1989年2月3日に書き換え開始となった
『レッキングクルー』(1989 FCDS)、
1989年5月23日に発売された
『ファミコン探偵倶楽部 Part II うしろに立つ少女 前編』(1989 FCDS)、
1989年5月30日に買い替え開始となった『ピンボール』(1989 FCDS)
の4タイトルしかなく、
どれも「ROMカセット」ではありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759348541-NMv9WFidZw.jpg?width=800)
ファミコン以外にも目を向けると、
1989年4月21日にゲームボーイが発売されているため、
本体と同時発売となった『アレイウェイ』(1989 GB)、
『スーパーマリオランド』(1989 GB)、
『ベースボール』(1989 GB)、
『役満』(1989 GB)
と1989年5月29日発売の『テニス』(1989 GB)までが、
範囲内に発売された「ROMカセット」になるのですが、
さすがにゲームボーイのタイトルを対象にしていたとは思えません。
![](https://assets.st-note.com/img/1652759357991-hAwVH1wFTO.jpg?width=800)
結果、
「『任天堂の最新ゲームのROMカセット』(1989年5月31日発売分まで)」
は存在しないことが判明してしまいました。
これはお茶漬けのようにさらさらと胃に流し込むがごとく、
水に流すことのできない由々しき問題です。
ちなみに、
直近で発売されたファミコンの任天堂タイトルは
1989年7月27日発売の『MOTHER』(1989 FC)なのですが、
まさかプレゼントに該当しないように、
発売日を設定したわけではないですよね?
![](https://assets.st-note.com/img/1652759251162-EYonB648w7.jpg?width=800)
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