史上最強システムは約3ヵ月後に200%upした
『飛龍の拳S GOLDEN FIGHTER』(1992 SFC)
が1992年7月31日に発売されたため、
『飛龍の拳S GOLDEN FIGHTER』が30周年を迎えました。
「飛龍の拳」シリーズはアーケードを起源としつつ、
ファミコンでは『飛龍の拳 奥義の書』(1987 FC)、
『飛龍の拳Ⅱ ドラゴンの翼』(1988 FC)、
『飛龍の拳Ⅲ 五人の龍戦士』(1990 FC)
のナンバリング三作品が発売された後、
ゲームボーイで『飛龍の拳外伝』(1990 GB)が発売され、
ファミコンで『飛龍の拳スペシャル ファイティングウォーズ』(1991 FC)
が発売されるという実績を十分に重ねたうえで
スーパーファミコン向けに発売されたのが
『飛龍の拳S GOLDEN FIGHTER』でした。
「飛龍の拳」といえば「心眼システム」が有名でした。
こんな画期的なシステムがあったゆえに
「元祖異種格闘技ゲーム」を名乗ったとしても
誰もそのことを否定しないことでしょう。
しかし、
「格闘技ゲーム史上最強システム!?」については、
自ら「!?」とつけてしまうほどに、
周りの突っ込みが怖かったように思われます。
『飛龍の拳S GOLDEN FIGHTER』が発売された1992年は
アーケードゲーム界では対戦格闘ゲームが主流で、
スーパーファミコンでも1992年6月10日に
『ストリートファイターⅡ』(1992 SFC)が発売されるなど、
安易に対戦格闘ブームに乗っかれるほど
甘い時代ではなかったことが想像できます。
そのせいか、
約3か月後の11月には
「抜群に向上した操作性」と
「AI機能+8段階難易度システム!」を採用した
『飛龍の拳S ハイパーバージョン』(1992 SFC)
が早くも登場しています。
それでは
200%upのハイパーバージョンで
「格闘技ゲーム史上最強システム」がより磨かれたかというと、
それは皆さんの手でお試しください。
ロムの生産体制的に約2カ月の期間が掛かった当時の環境下、
「前作「ゴールデンファイター」は完売品切れ」になり
「時間薄の様々な制約の中で」
約3カ月後に『飛龍の拳S ハイパーバージョン』の発売を実現させた
阿迦手観屋夢之助先生の本気は
きっと皆さんに伝わるはずですから。