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ダブルソフトは賞味期限が短かった

毎月11日はダブルソフトの日。

山崎製パン株式会社の人気商品「ダブルソフト」を
真ん中から半分に分けたときに、
それぞれが数字の1に見えるため、
1が2個並んだ「毎月11日」が
「ダブルソフトの日」に制定されています。

「ダブルソフト」は平成元年に誕生したロングセラー商品なのですが、
実は平成時代には「ダブルソフト」を実現できる商品が存在しました。

バンダイのスーファミターボシリーズは、
スーパーファミコンのカセット差込部にさすことができるのですが、
スーファミターボだけではゲームができません。

スーファミターボに対応しているカセットが1つあれば、
ゲームを楽しむことができます。

ぽいぽい忍者ワールド』(1996 SFC)
では同じタイトルのカセットを2つ差すことで、
お互いのセーブデータを持ち寄った対戦を楽しむことができました。

意欲的な取り組みなので、
SDウルトラバトル ウルトラマン伝説』(1996 SFC)と
SDウルトラバトル セブン伝説』(1996 SFC)
を組み合わせれば対戦ができ、
同じカセット同時でも
お互いが育てたキャラクターで対戦することができました。

更にチャレンジがすごかったのは
「SDガンダムジェネレーション」シリーズで、
SDガンダムジェネレーション 一年戦争記』(1996 SFC)、
SDガンダムジェネレーション グリプス戦記』(1996 SFC)、
SDガンダムジェネレーション アクシズ戦記』(1996 SFC)、
SDガンダムジェネレーション バビロニア戦記』(1996 SFC)、
SDガンダムジェネレーション コロニー格闘記』(1996 SFC)、
SDガンダムジェネレーション ザンスカール戦記』(1996 SFC)
から2つのカセット、
もしくは同じカセットを組み合わせることで、
お互いのデータを使った対戦ができるようになっていました。

このスーファミターボは、
「スーファミターボとゲームカセットで、新しい遊びが無限に広がる」
という触れ込みだったのですが、
その特徴は
「たとえば2つのゲームカセットを組み合わせると・・・」
と無限どころか1つしか事例が見当たりません。

そして、
そのアピールさえも全く活かしていない
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ドンジャラ』(1996 SFC)
がスーファミターボ発売初日に出たこともあり、
初めからネタ切れだったのか、
約3カ月で新作が打ち止めとなってしまいました。

ゲーム業界の「ダブルソフト」は賞味期限の短さから
誰もおいしい思いをできなかったのは本当に残念な出来事でした。


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