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「ファミスタ」初のプロ野球ゲーム

1992年7月30日に
ファミスタ2』(1992 GB)が発売されたため、
ファミスタ2』は30周年になります。

ファミスタ』(1990 GB)ではなく
ファミスタ2』の30周年を祝うのは
中途半端に感じるかもしれませんけど、
実のところ『ファミスタ』と『ファミスタ2』の間には
越えられない壁が存在しました。

ファミスタ』はファミスタシリーズ初のゲームボーイ向けタイトルで、
パッケージには
初代『プロ野球ファミリースタジアム』(1986 FC)
と同じメインビジュアルが使用されていました。

プロ野球ファミリースタジアム』は、
「プロ野球」の権利を取っていない「プロ野球」ゲームなので、
ゲームに登場する球団や選手は
「実在の球団・選手とは何ら関係はありません」でした。

その流れがあるため、
ファミスタ』も
「ゲーム中の球団・球場・選手等はすべてフィクションであり、
実在の球団・球場・選手とは関係ありません」でした。

それに対して『ファミスタ2』は
プロ野球ファミリースタジアム'88年度版』(1988 FC)
と同じメインビジュアルが使用されていました。

プロ野球ファミリースタジアム'88年度版』もまた、
「プロ野球」の権利を取っていない「プロ野球」ゲームだったのですが、
ファミスタ2』はこの流れを裏切り、
「全球団全選手が実名で登場」しているゲームでした。

「このゲームはプロ野球12球団から
チーム名、選手名などの使用許諾を得ています」
と堂々と書かれているため、
ファミスタ2』はファミスタ初の
「プロ野球ゲーム」を名乗れる存在になり、
ついに「プロ野球ゲーム」としての「ファミスタ」が
30周年になったのです。

ちなみにファミコンのファミスタでは、
1992年12月22日に発売された
ファミスタ'93』(1992 FC)が初の
「実名選手が登場のNo.1プロ野球ゲーム」だったので、
ファミスタ2』よりも後発になります。

しかし、
1992年3月27日発売の『スーパーファミスタ』(1992 SFC)
が既にプロ野球の使用許諾を得ていたため、
残念ながら『ファミスタ2』は
ファミスタシリーズ全般では初のプロ野球公認ゲームではないので
ファミスタシリーズは「プロ野球公認ゲーム」としては
すでに30周年になっていたと言えます。


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