最後の最後はじゃんけんで勝負
1992年12月22日に
『じゃんけんディスク城』(1992 FCDS)が発売されたため、
『じゃんけんディスク城』が30周年になりました。
『じゃんけんディスク城』はディスクシステム向けのタイトル。
ディスクシステムとは、
ファミリーコンピュータ向けの周辺機器で、
カートリッジではなくディスクカードを使って
ゲームを楽しむことができました。
ディスクシステムは1986年2月21日に発売され、
新作の『ゼルダの伝説』(1986 FCDS)と、
すでにカートリッジとして発売されていた
『ゴルフ』(1986 FCDS)、
『サッカー』(1986 FCDS)、
『スーパーマリオブラザーズ』(1986 FCDS)、
『テニス』(1986 FCDS)、
『ベースボール』(1986 FCDS)、
『麻雀』(1986 FCDS)
のディスクカード版がディスクシステムと同時に発売されています。
ディスクシステム用ソフトは従来のカートリッジとは異なり、
書き換えができることが売りで、
ディスクライター設置店にディスクカードを持って行ってお金を払えば、
新しいゲームを書き込んだり、
書き換えをしたりすることができました。
初期のタイトルの中には『銀河伝承』(1986 FCDS)のような、
書き換えに対応していないタイトルがあり、
パッケージの方が優勢だったのですが、
徐々に書き換え専用タイトルが増えていき、
1991年7月26日発売の
『タイムツイスト 前編』(1991 FCDS)と
『タイムツイスト 後編』(1991 FCDS)
がパッケージとしての最後のタイトルになった後も、
若干ながら書き換え専用タイトルが発売され続け、
『じゃんけんディスク城』が最後のタイトルとなったのです。
最後の書き換えタイトルということは、
他のタイトルと比べると
書き換えサービスで人の目に触れていた時間が少ないため、
若干希少なタイトルになっています。
複数のコレクターが中古ショップで
『じゃんけんディスク城』を同時に見つけた際には
多少は激しい取り合いが発生する可能性がありますが、
最後の最後にはじゃんけんで所有者を決めていただければ、
『じゃんけんディスク城』もきっと報われることでしょう。
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