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悪名は無名に勝りスーパーは実名に劣る

1992年8月28日に
ウルトラベースボール実名版』(1992 SFC)が発売されたため、
ウルトラベースボール実名版』が30周年になりました。

「ウルトラベースボール」シリーズ第1弾の
超人ウルトラベースボール』(1989 FC)は、
スーパーリアルベースボール'88』(1988 FC)
でプロ野球選手の実名使用の流れが生まれつつある状況での
発売だったにもかかわらず、
「登場する球団・選手・その他は架空のもの」でした。

架空のクセに
「プロ野球そのままのペナント争いや成績争いが可能」なところに
悪質さがないとも言えない『超人ウルトラベースボール』ですが、
魔球やウルトラ打法といった要素があって、
オリジナリティあふれるゲームでした。

ウルトラ要素を継承した
スーパーウルトラベースボール』(1991 SFC)になっても
やっぱり
「登場する球団・選手・その他はすべて架空のもの」のままでした。

その流れを変えたのが冒頭の『ウルトラベースボール実名版』で、
「(社)日本野球機構の承認を得、球団名、選手名等を
 92年6月上旬時点での実データに基づき作られ」ています。

プロ野球公認のゲームが作られると、
その後はプロ野球公認が継続されるのが一般的ですが、
次に登場したのは『スーパーウルトラベースボール2』(1994 SFC)で、
当然ながら「球団・選手・その他はすべて架空のもの」
に戻ってしまいました。

どうやら、
カルチャーブレーンは『スーパーウルトラベースボール』と
ウルトラベースボール実名版』は別々のシリーズとして、
それぞれ存続させたようです。

しかし、
その後カルチャーブレーンから発売された「ウルトラベースボール」は
ウルトラベースボール実名版2』(1994 SFC)と
ウルトラベースボール実名版3』(1995 SFC)で、
「ウルトラベースボール」ではなくなった野球ゲームの
プロ野球スター』(1997 SFC)も実名使用なので、
野球ゲームでプロ野球っぽいチームや選手を登場させるゲームにおいて、
実名使用が完全勝利となったのがこの時代だったのでしょう。

ちなみに
超人ウルトラベースボール アクションカードバトル』(2014 3DS)
では再び実名使用ではなくなっていますが、
そもそものゲーム内容がリアルとは関係ない
架空のチームや架空の選手のお話になっているので、
これまでのシリーズとは全くの別物と考えて問題ありません。


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