ゴルビーはゲームの中で勝手に生き続ける
2022年8月30日に
ソビエト連邦の元大統領のミハエル・ゴルバチョフ氏が
お亡くなりになりました。
ゴルバチョフ氏は「ゴルビー」という愛称で
多くの人に親しまれていました。
ゴルビーが活躍するゲームと言えば、
やっぱり『がんばれゴルビー!』(1991 GG)でしょう。
『がんばれゴルビー!』では、
「物資不足にあえぐ某国」の工場に忍び込んだゴルビーが、
「設備をうまくコントロールして行列して待つ民衆に、
必要な物質を届けてあげ」ることになるのですが、
これがペレストロイカというヤツでしょうか?
『がんばれゴルビー!』の取扱説明書には
ゴルビーのプロフィールがないため、
彼の立ち位置が良くわからないのですが、
秘密警察のカゴベーが襲ってくることから、
国内からはかなり厳しい評価があったと考えざるを得ません。
ゴルビーが活躍するゲームと言えば、
『ゴルビーのパイプライン大作戦』(1991 FC)もありました。
『ゴルビーのパイプライン大作戦』は、
「日ソ交流新時代へ向けて
東京-モスクワ間をパイプラインでつな」ぐという、
大変平和的なゲームなので、
少なくとも日本国内ではゴルバチョフ氏が
好意的に受け入れられていたことがわかります。
とはいえ、
このパイプラインで天然ガスが日本に供給されていたとしたら、
日本にもノルドストリーム級の危機が訪れていたと思われ、
日本人の未来を見る目がないことを露呈しているゲーム
と言えなくもありません。
しかし、
『がんばれゴルビー!』も『ゴルビーのパイプライン大作戦』も、
勝手にゴルビーを扱ってしまっている、
いろいろな意味でグレーなゲーム。
特に『ゴルビーのパイプライン大作戦』では、
取扱説明書にしっかりと
「ゴルバチョフ大統領(ゴルビー)」と書いてしまっていることを、
ここにグラスノスチ(情報公開)しておきます。