じゅうぶんオモシロ楽しいインベーダー「ズ」問題
6月16日はスペースインベーダーの日。
アーケードゲームの『スペースインベーダー』が世の中に初めて出たのが
1978年6月16日なので、
6月16日はタイトーによって
「スペースインベーダーの日」と制定されています。
1985年にファミリーコンピュータ版
『スペースインベーダー』(1985 FC)
が発売されているのですが、
この時点ですでにスペースインベーダーが誕生してから
7年近い月日が経過していて、
「スペースインベーダー」はすでに
今でいうところのレトロゲーム的な位置づけになっていました。
ファミコン版『スペースインベーダー』
はオーソドックスな「スペースインベーダー」ではなく、
アーケード版の「スペースインベーダー」と
「スペースインベーダーパートⅡ」がごちゃまぜになった
アレンジ版という体裁がとられていました。
2タイトル分の要素が入っているから、
タイトルロゴが「SPACE INVADERS」と
「S」が付いているのではないかと思ってしまうのですが、
このロゴはアーケード版からのロゴなので、
日本語にするときには最後の「S」は読まないのが常識でした。
しかし、
この「S」はPCエンジン版の
『スペース・インベーダーズ 復活の日』(1990 PCE)
で早々と読まれてしまいました。
とはいえ、
『スペース・インベーダーズ 復活の日』
には「スペースインベーダー」と「スペースインベーダーPLUS」の
新旧2つのスペースインベーダーが収録されているので、
複数形であっても何ら問題はありません。
『スペース・インベーダーズ 復活の日』
と同じ月にはゲームボーイ向けに
『スペースインベーダーズ』(1990 GB)
が発売されています。
『スペースインベーダーズ』
はノーマルなスペースインベーダー以外に
対戦プレイが収録されているので、
やっぱり複数形であっても問題ないのかもしれません。
しかし、
『スペースインベーダーズ』のもくじのページを見ると
「タイトー・ゲームボーイ専用カートリッジ「スペース・インベーダー」」とあり、
実のところ本当のタイトルはいまだに謎だったりします。
その後、
『スペースインベーダー』(1996 SS)
のようにノーマル版と対戦ゲームが入っていても、
『スペースインベーダーアニバーサリー』(2003 PS2)
のようにアップライトバージョン、モノクロバージョン、
セロファンバージョンといったバージョン以外に、
新しいモードまで収録されていても、
最後の「S」は読まれず現在に至ります。
それでも、
『SPACE INVADERS X』(2000 GBC)
だけは英語表記に徹してルビさえ入れないことで、
最後の「S」を読むか読まないかについて曖昧にし続けていることは、
20年前生まれてなかった人も、
じゅうぶんオモシロ楽しい出来事なのです。