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ネオロマンスにはボイスが当たり前、ではなかった

9月23日はネオロマンスの日。
 
1994年9月23日に
コーエー(現・コーエーテクモゲームス)の
開発チーム「ルビーパーティー」が制作する
女性向けゲームの第1作目『アンジェリーク』(1994 SFC)
が発売されたため、
9月23日がネオロマンスの日になっています。

いわゆる乙女ゲームと言われるジャンルのゲームの中でも、
コーエーが展開するゲームのことは「ネオロマンスゲーム」と呼ばれ、
コーエーが展開するゲームのロゴにはしっかりと
「ネオロマンスゲーム」と表記されていました。

現在では乙女ゲームと言えば、
ファンイベントやメディアミックスが当たり前なので、
声優の起用は必須ですが、
アンジェリーク』はスーパーファミコン向けのゲームゆえに、
声優の起用はありませんでした。

ネオロマンスゲームが登場した時点で、
声のことはあまり気にされず、
ゲームそのモノの楽しさと恋愛要素の楽しさという
恋愛ゲームとしては本当にプレーンな要素が重視されていたことは
間違いのない事実となります。

しかし、
PC-FXに移植された
アンジェリーク Special』(1995 PCFX)では声優が起用され、
早くも声の重要さが認識されています。

そして、
ネオロマンスゲームの第1弾『アンジェリーク』が登場した約1年半後の
1996年3月29日に発売された
アンジェリーク ヴォイス・ファンタジー』(1996 SFC)では、
スーパーファミコンのソフトながらも
CDと連動することでボイスが採用されて、
乙女ゲーム=声優という軌道修正が早くもなされていました。

恋愛という甘いファンタジーを扱っているとはいえ、
現実を直視して迅速に切り替えることができたからこそ
今でもネオロマンスゲームが続いているのでしょう。


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