「未完成な」ワインへのオマージュより

もはやワインは、飲んで美味しいとか、健康に良いなどというシンプルなコミュニケーションを超えていかなくてはならない時代になっている。
ワイン業界の革新を実現するためには、多⾓的な考察が必要となる。製品生産形態そのものや、そのオーガナイズ、栽培から醸造までを⾒定めたプロジェクト全般について、新しいアイデアを生み出すリーダーが必要とされている。こうした、デザイン・シンキングによりワインの製品化とブドウ栽培は戦略的なビジョンの下におかれることになる。具体的にいうとワインのクオリティと製品のマネージメント、さらには作り手の日常⽣活までもが、⾰新的で⼈間的で、”美的な”相互関係を持ちながら調和していく、もはやテクノロジーや工業やファッションだけが、新しい⽣産モデルを提案するのではない。

「未完成な」ワインへのオマージュ

⽂ジャコモ・モヨーリ
訳⽯⽥雅芳 翼の王国March(2012)


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