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SATCを昨日のことのように語る

40代の女性でSATC(SEX and the CITY)のドラマを知らない人はいないんじゃないか、と思う。

約10年前、当時の私たちはこのドラマを観て、笑って、泣いて、恋愛について語り合った。

映画の1作目が上映されたのが2008年だから、一番盛り上がってたのがそのくらいの時期かなー

私はちょうど28歳。まわりは第一弾目の結婚ラッシュ。

どの恋愛も長続きしなくて、果たしてこの先結婚できるのか!?不安でいっぱいだった。

同じように、”幸せ探し”を続けるキャリーに自分を重ね併せ、不安を抱きながらも夢を抱いて観てたっけ。

最近「over the sun」というポッドキャスト番組にハマっていて。(この話はまたどこかで)

その中で「SATCを昨日のことのように語る会」てのがあって、それを聞いていたら懐かしくて、season4➝6まで一気観しました。
堀井美香さん曰く、season1→3は本当にたわいもない恋とSEXの話なんだけど、4からが深い。

印象に残ってる回はいっぱいあるけど、ファッションショーにキャリーが出る回はやっぱり素敵だった。

ランウェイで転んだとき、選択肢は2つのみ。

ランウェイから逃げてモデル願望を封印するか、一般人が転んで悪いかと開き直り、最後までやり遂げるか。

私は後者を選んだ。

なぜなら、普通の人間は人生でつまづいた時、必死で立ち上がって歩かねばならないからだ。


あとは、友達の出産祝いパーティーでマノロの靴をなくしてしまう回。

認め合うということは、子供じみた行為なのか。
そもそもそんなものは存在しないのか。
いつからお互い自由であることをやめてしまったのだろう?

現実、シングルウーマンが行く道は平坦ではない。
だからこそ、特別な靴が必要なのだ。
歩くのが楽しくなるような靴が。

マノロの靴は映画にも出てくる。
このドラマを象徴するようなアイテム。


女というのは、立場がかわると途端に分かり合えなくなってしまう。
結婚しているか、シングルか。
子供がいるか、いないか。
仕事をしているか、していないか。

自分を正当化したいから?
自分が他人に比べて幸せだと感じたいから?
つい自分の置かれている状況が正しいのだと思ってしまう。そして、それ以外の人たちを排除する。


10年前、このドラマを観ていた時は恋愛がメインだった。男と女はなぜ分かり合えないのか。どうすればうまく恋愛ができるのか。結婚というゴールに辿り着くにはどうすればよいのか。そんな答えがほしくて観ていた。

でも今、このドラマを観直して感じたのは女の友情。キャリーもサマンサもミランダもシャーロットも、みんなタイプも全然違う。状況もみんなそれぞれ。

でも、お互いのことを尊重し、みんな大切に思ってる。言いたいことは言う。対立することもある。
でも、芯の部分で繋がってるから友情は壊れない。
なんて素敵な関係なのだ。

私はこの10年ほどで多くの友情を壊してしまった気がする。

子供ができたとき。
不妊治療を続けている友人と疎遠になってしまった。
仕事に復帰したとき、管理職に昇進したとき。
専業主婦の友人と意見が合わなくなってしまった。


私は、きっとドラマのキラのように、相手のことを慮れなかったのではないか。
自分では無意識のうちに、まわりを傷つけていたのではないか。

過ぎてしまったことはどうしようもないが、だからこそ、今ある少ない友人を、とても大切にしたいと思ってる。

次の10年が益々楽しくなるように。

最後に、SATCの続編が12月から配信されるそうだ。個人的にはこの写真を見ても、なんだかガッカリしてしまったのだけど、SATCファンはどうなんだろう??

人も自分も世間の価値観も変わってくものはたくさんあるけれど。
このドラマの主人公のように、自分を大切に、友人や恋人を大切に、そして人生を楽しみながら生きていきたい。

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