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「楽器正宗。」

2021.8.24

弊社と直接的に関係性はないのですが、大好きな蔵元が福島県西白河郡矢吹町にいます。日本酒マニアなら自然郷や楽器正宗の名前は挙げたら、誰もが知っている有名な酒蔵です。そこで蔵元杜氏を務めるのが、大木社長です。大木社長とのはじめての出会いは、まだ肌寒さを感じる2020年3月の福島でした。隣町にある松崎酒造店を訪問した帰りに立ち寄らせて頂いたことが出会いのキッカケでした。特に何の予定もないのに関わらず、酒造りの忙しい季節に突然訪問する失礼な奴と、読んでいる方に思われたかもしれませんが、これには理由があり、この日は、福島県岩瀬郡天栄村の松崎酒造店を訪問していました。廣戸川を醸造する酒蔵です。杜氏である松崎さんに帰り際、「楽器正宗って美味しいですよね!」「酒蔵も近くですよね!」って僕が言ったら、松崎さんが「気になるの?連絡しようか?」と大木社長まで連絡して頂き、急いで大木代吉本店まで車を走らせたのが、はじまりです。なぜ、僕が松崎さんに楽器正宗の話題を出したかには理由があり、この年にプレジデント社から発売された「dancyu2020年3月号日本酒特集」で、風の森を醸造する油長酒造、SakeBase、楽器正宗を醸造する大木代吉本店が連続して掲載されており、目標にしていたdancyuに掲載されたことがあまりにも嬉しく、大木代吉本店のページもボロボロになるまで読み込んでいたので、勝手に縁を感じていたからです。掲載される前から楽器正宗を愛飲していたので、「風の森-SakeBase-楽器正宗」の順番が余計に嬉しかったと記憶しています。その他にも福島県人は優しく、酒蔵同士が仲良しということも知っていました。大木代吉本店に到着し、大木社長に挨拶をすると笑顔で迎えて下さり、蔵を案内してくれた後に、地元で有名なお蕎麦屋さんに連れていってくれ、名物の「大根そば」をご馳走になりました。大木社長が終始、「僕も会ってみたいと思っていましたよ。」という言葉を掛けてくれたり、食事中に僕が、「この料理美味しいですね!」と言うと、「お腹いっぱいなので、僕のをあげますよ!」と言ってくれたり、言葉の端々から優しさを感じられる、あまりにも紳士的な方なので、こんな人がいるのかと凄く驚いた記憶があります。「和装の女性が横笛で軽快な音を奏でる」。それは造り手の心、そのものでした、、、。そこからも気にかけて頂き、蔵を訪問させてもらったり、定期的に連絡を取らせてもらったりと。大木社長と知り合ってからは、ずっとコロナ禍で厳しい状況が続いていますが、情報交換をさせて頂いたり、様子をみながら酒蔵を訪問させてもらったり。僕にとって大木社長はモチベーションであり、目標です。研究熱心で、センスが良く、オシャレな大木社長を心から尊敬しています。「オールドルーキーの新たな挑戦」に負けないように僕も頑張ります!

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