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イビチャ・オシム監督

2022.9.30

ジェフユナイテッド市原・千葉に偉大な監督がいたという事実を後世に残していきたい。 ジェフ千葉のサポーターとして、そのお手伝いができたらと想う。 9月のある日、ジェフユナイテッド市原・千葉の佐藤勇人CUOから連絡がきた。 「相談したい事があって」という内容だった。 詳細については詳しく聞かずに「おひさしぶりです。もちろんです!」とだけ返信をした。 佐藤勇人CUOは弊社企画のジェフ千葉サポーターに対してのイベントにサプライズでスパイクを届けてくれて以来、SakeBaseを気にかけてくれている特別な存在だ。 そして後日、直接会って話をすると、今回の相談は「イビチャ・オシム監督の惜別試合に協力してほしい」という依頼だった。 かつて、ジェフ千葉や日本代表の監督として指揮を執った、イビチャ・オシム氏が2022年5月1日に亡くなった。 それに伴い、「オシムチルドレン」と呼ばれる、ジェフ千葉(2003年-2006年)や日本代表(2006年-2007年)に重用され、活躍した選手たちがイビチャ・オシム監督を想い、2022年11月20日、フクダ電子アリーナに集結する。 「オシムジェフ」と「オシムジャパン」に分かれ、惜別試合をするそうだ。 開催の趣旨はイビチャ・オシム監督の功績を称え、後世に語り継いでいくこと。 また、イビチャ・オシム監督を知らない子供たちにも語り継いでいきたいとの想いから、惜別試合の前にはサッカー教室も開講するそうだ。 そして、僕に対しての依頼内容はイビチャ・オシム監督が「大吟醸の日本酒を好んでいた」ことからスタジアムで日本酒を提供してほしいという内容だった。 そのほかにも、イビチャ・オシム監督が通っていた中華料理店やトルコ料理店などもスタジアムに出店するそうだ。 正直、僕は少しだけ出店に対しての迷いがあった。  なぜなら、他の飲食店はイビチャ・オシム監督が愛し、通っていた店。 しかしながら、SakeBaseの存在をイビチャ・オシム監督は知らない。 それは、今回の場に相応しい存在なのか。 「最終的には佐藤勇人CUOからの期待に応えたい」という想いが、その迷いを吹き飛ばしてくれた。 そして、サッカー少年にとって、イビチャ・オシム監督は憧れの存在で、影響を強く受けて育った。 フクダ電子アリーナのベンチから険しい表情でイレブンを見守る監督の姿、秋津サッカー場で日本代表の選手たちを指導する姿を思い出す。 練習終わりにはサインや写真撮影にも応じてくれたイビチャ・オシム監督。 小学生の頃の記憶は色褪せることなく、今でも鮮明に記憶が蘇ってくる。 また、日本文化を理解し、愛してくれた監督としても後世に語り継いでいきたい。  もしかすると、僕はその役割を今回、担えるのかもしれない。 イビチャ・オシム監督が日本サッカーの発展に尽力してくれた功績を日本酒のチカラを借りて発信していけたらと考えている。 それが、イビチャ・オシム監督が愛した、ジェフ千葉のサポーターに対しての恩返しになると信じて。 400軒の酒蔵を巡り、多くを学んだ経験を活かし、特別な試合に相応しい日本酒を届ける。 それが、惜別試合に花を添えることに繋がっていたらと願う。 そして、イビチャ・オシム監督、たくさんの感動をありがとうございました。

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