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シンプルな生き方

2023.1.15

僕は自分がつくづく怠惰な人間であると自覚している。 自宅が広いと掃除が面倒なので狭い家に暮らす。 愛車だって燃費の良い小回りの利く小さな車だ。 洗濯も洗濯乾燥機能搭載の全自動型。 これにより家事の時間が大幅短縮。 昔からの怠惰な性格で、高校も自宅から近いという理由だけで選んだ。 次第に学校に通う意味自体が分からなくなり、遂には学校にも通わなくなってしまった。 美化するつもりもないが、学校の勉強をサボりたかった訳ではなく、それ以上に夢中になれることがあった。 高校時代は起業に興味があり、関連本を100冊以上、読破した。 そして、酒販店でアルバイトをする日常を過ごした。 幼い頃から自分が怠惰であることを自覚していたからこそ、いかに「シンプルな生き方」ができるのかだけを追求してきた。 高校時代、酒販店でのアルバイトはお金を稼ぐ手段でしかなかった。 頭の片隅には、どのようにしたら興味のあることだけを追求できる環境に身を置けるのか、常に探していた。 我儘なのかもしれないが、自分は興味を抱いたものしか続かない性格で、無意味だと感じるとキッパリ辞めてしまう。 その点を考慮すると「仕事=興味」は必要な選択だった。 興味があれば継続できるし、それしかやらずに済むわけだ。 これが適切な表現なのかは分からないが、遊びと似たような感覚と好奇心を抱き、その方が仕事を続けていけるからだ。よく、辛い状況に身を置くことを美談として扱われるが、それには疑問符が浮かぶ。 1度きりの人生だからこそ、楽しい方が良いに決まっているし、楽しいから続けていけるのだと思う。 それもあり、生活をシンプルにして仕事に時間を割く。 1分1秒も無駄にしたくはない。 正直、仕事に対しての足枷に繋がることは全てを取り除きたい。 全ての人に与えられた時間は平等で、時間の使い方の工夫次第で結果が変わる。 仕事以外の時間が増えると、対応に追われ、時間を浪費してしまう。 僕は正直、会食や家事などに時間を割くのであれば、1冊でも多くの本を読みたい。 そして、最新のニュースを知り、知見を深める時間に活用したい。 しかし、最近はそれについても難しさを覚えている。 資本主義社会のなかにある企業は常に成果が求められ、個人の成長よりも企業の成長が優先される。 また、企業として周囲の期待に応えられなければ忘れ去られてしまう。 だから、自分たちの「在り方」よりも社会からの「要求」に応じる必要がある。 正直、僕は今までの人生のように身軽でいたい。 新規事業にリスクはつきもので、失敗したら負債を背負う。 そこに自分や家族、社員の生活が掛かっているから無責任なことはできない。 あたりまえのことだが、会社は社長だけのものではないし、そこで働く社員全員のものだ。 いや、違う。 お客様、取引先の酒柄など、そこに関係する全ての人のものだ。 しかし、僕は成功確率が低い事業だとしても挑戦し続けたい。 利益至上主義の社会には異論を唱えたい。 ただ、現在の資本主義社会での企業の在り方に現状維持はない。 僕は「シンプルな生き方」のなかで「挑戦」を繰り替えしていきたいのだが、残念ながら諦めた方が良さそうだ。


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