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「次は冬に向けて準備します。」

2021.8.23

弊社は酒蔵から発表される日本酒をお届けすることが主な業務です。日本の四季折々の文化に合わせ、酒蔵が醸す渾身の日本酒をお客様の要望に合わせてお届けすることが求められます。それは普通の酒販事業と何ら変わらないですが、それに加え、僕たちは日本の美しい四季折々の文化と組み合わせた一定水準以上の質の高い提案をすることを大切にしています。ありきたりな提案方法ではなく、現代のライフスタイルにぴったりフィットするものを。例えば、春は花見、夏は花火大会、秋は紅葉狩り、冬は正月といったように、その他にも数多くの行事やイベントが一年を通して、私たちの生活に彩りを与えてくれます。本当に豊かで素晴らしい国に生を受けたなと。日本人に生まれただけで勝ち組なのかもしれません。今日まで脈々と受け継がれてきた伝統行事や、海外から伝わり日本に根付いたイベントなど、様々な形態の催しものが根付いています。個人の感想としては、そのような季節を感じさせてくれる行事やイベントは生活になくてはならない必要不可欠なものです。その文化的な慣習を大切にしながら、次の世代に日本の素晴らしい文化を残していくことが現代に生きる人々に課せられた責任なのではないかと感じています。文化的な行事が無くなった後の世界は退屈で悲しい世界だと想像します。弊社が事業化するプロジェクトの日本酒と季節のイベントの掛け合わせも、このような動機や危機感から主軸に据えているのです。話題を変えますが、かつてポルトガルから伝来したカステラは日本人の生活に根付き、日本の食文化のひとつとして認識されるようになったように、また、中国から伝わった花火が夏の風物詩として、日本人の心に深く刻み込まれたように、毎年、時代を的確に捉えた提案を繰り返し継続していけば、いずれは「クリスマスに日本酒でカンパイ!」というような一見、無謀にも思える提案も独特な文化として日本の常識になるのではないかと想像しています。「クリスマスに日本酒でカンパイ!」とは、けしからん!的な考え方の人もいるかもしれませんが、宗教的な側面では深く尊重していく必要はありますが、季節的なイベントとして捉えることが許されるのであれば、家族や恋人、仲間とかけがえのない時間を共有するという意味では本質からは大きく外れておらず、意義のある提案になっているのではないかと考えています。文化は少しずつ変化していくもので、それを受け入れながら、過去や伝統を大切にしていく感覚が必要になってくるのだと思います。僕たちは日本酒と日本の四季折々の文化の再定義を創造していきたいのです。今年の夏は大きな施策を会社として打ち出すことは叶いませんでしたが、2021年を締めくくるに相応しいイベントを冬に企画しているので、期待してお待ち頂けたら幸いです。どんなに厳しい時代でも、希望を持ち続けていきたいです。

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