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「働く意味」

2021.9.9

働く意味について真剣に考えてみたことはありますか?何かの勧誘で怪しい人が使いそうな言葉ではありますが、僕は経営をする立場になってから、この問いについて真剣に考えるようになりました。学生時代の僕は、「生活をする為に働く」くらいの感覚でしたが、普通に生活ができるようになった頃から自分の気持ちに変化が起こり、「それはちょっと違うんじゃないか。」という感情が芽生えてきました。結論、人は誰かを豊かにしたい、貢献したいという社会的貢献志向があることに気が付きました。それは僕にも他の人にも絶対にあるはずです。なので、お金の使い方への考え方も変わってきました。仕事が有意義な時間であれば、娯楽にお金を使う必要もないし、会食や高級車、ブランド品が欲しいとも思いません。僕たちが暮らす社会にはほとんどのモノが既に揃っており、生活レベルも全員ボーダーレス化していると感じます。そんな便利な社会で日常生活を送っているからこそ、違う価値観で物事を考える必要がありそうです。僕は家や地域の飲食店の料理は凄く美味しいし、燃費の良い車で遠くに行けるだけで満足してるし、好きなファッションブランドは高価なものではないので、もうこれ以上、生活水準を高くしたいというような欲求は生まれてきません。それに、物欲を満たす為に一生懸命働くという考え方が、僕のなかでは虚しく無駄だと感じてしまいます。理由は物質的には既に何も困ってないはずだからです。そんなことよりも時間の方がよっぽど大切です。無駄な時間や退屈だと感じる時間を1秒たりとも過ごしたくないし、全ての時間が有意義だということがどれほど幸せなことか認識しているからです。働き方に関しても、しっかり睡眠時間を確保できたり、風邪をひいても安心して休める環境の会社で働く方がよっぽど幸せな生活が送れるのではないかと考えています。友達が車を購入したから、自分も車を買う。一人暮らしを同僚が始めたから自分も一人暮らしを始めないといけない。でも、電車通勤で毎月ローンを支払いながら休日だけ車に乗っている状況なら、シェアリングカーで十分だし、家族と一緒に暮らすことも悪いことではないし、自立する必要を感じているのであれば、他にも違う形で自立を証明する方法だってあるはずです。常に誰かと比較を繰り返しながら、物事を進めていく社会的な同調圧力には嫌気が指しています。そこからどうしても抜け出したくて、自分の責任のなかで、自分らしい仕事がしたかったのです。その延長線上に、社会に必要とされるサービスや価値観を創造する。人々の生活を豊かにする。それが本当の意味での「働く意味」だと考えています。僕にとって有意義な時間が仕事になっていて、その結果、誰かを喜ばすことが出来ていれば、それ以上はありません。だからこそ、高級車に乗ることで成功を表現したくもないし、ブランド品を身に纏って特別なオーラを出す必要も感じません。誰が創り出したか分からない価値観に振り回されて、時間を無駄にしたり、お金の使い方を間違えたりすること自体が恥ずかしいことで、自分の仕事を通して何かを表現できなければ、働く価値もないと考えています。大切なのは本質的な仕事と生活の両立で、少しでも所有欲の沼から抜け出せることが出来たら景色はきっと変わるはずです。

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