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新型コロナウイルスが落ち着いた後の世界

2022.3.2

僕は会社を運営する立場として新型コロナウイルスについて報じられなくなった後の社会を常に意識して仕事と向き合ってきた。思い返すと起業したのが2017年で、新型コロナウイルスが流行し始めたのが2020年、起業人生の約半分が新型コロナウイルス蔓延中ということになる。もはや、新型コロナウイルス流行前の風景が記憶から消えつつある。そして、恐らくワクチンが開発されたとしても、医療体制が安定してきたとしても、当面のあいだは「新型コロナウイルス」というワードが社会から消えないだろうと僕は予想している。なぜなら、1回根付いた言葉や体験はそう簡単に人々の記憶から忘れ去られることはないからだ。そのくらい新型コロナウイルスの流行が社会に与えたインパクトは大きかった。例え、新型コロナウイルスの流行よりも世界中を震撼させるようなニュースが飛び込んできたとしても日本人のなかで根付いた新しい生活様式や感染防止対策が忘れ去られることはなく、仮に忘れ去られるタイミングが来るとしても、それはずっと遠い未来の話になると思う。新型コロナウイルス流行の様子を観察する日常生活のなかで、社会は衝撃的なニュースを節目にして生活がアップデートされていく事実に気が付けた。個人的にはこの事実に気付けたことは、今後の社会を生き抜いていくうえでとても大きな経験になったと思う。それまでの自分は今暮らしている身近な世界と社会状況がここまで密接に絡み合っていることに全く気が付いていなかったからだ。それ以降、当たり前とはなにか、常識とはなにか、その問いを何度も自分に繰り返し問いかけてきた。今までの僕たちは東日本大震災くらいしか危機的な体験をしていなかったから、良い意味でも悪い意味でもいろいろと平和ボケしているのだと思う。平和な時代に生まれ、穏やかな日常のなかで過ごせることは何よりも幸せなことで、僕自身、未来永劫にそのような状況のなかで過ごせたらと願っている。しかし、新型コロナウイルスの流行により今までの常識はガラリと変わり、企業としても個人としても大きな変化を求められるようになった。思い返すと、この2年間でたくさんの変化を求められてきた。事実、起業を決意した年に想像していた事業プランは1つも実行されることなく今を生きている。これからの社会は技術革新により、これまでの社会よりも速いスピードで時代が進んでいくことが予想されている。新型コロナウイルスの影響でリアルとバーチャルの境目が分からなくなり、そしてloTの普及により仕事において、人が不要になる時代が近い将来、到来することを予想している。僕は働くことが本当に楽しいので、働くことの楽しさを追求する会社をつくりたいと思っている。インターネットや機械にはない魅力、人にしか解決できない仕事を創造することで更なる高みを目指していきたい。人の温かみを感じられる空間を創造し、10年後、20年後の未来でも「SakeBaseは輝いているよね!」と評価してもらえるような企業を目指していきたい。社会課題という大きな壁にぶつかった時、技術や知識を有効活用して周囲にいる人たちを手助け出来たらと思う。それが弊社としてのアイデンティティーにも確実に繋がってくると信じている。

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