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競合他社!?

2022.1.24

酒蔵同士で意識し合う関係性。酒販店同士で意識し合う関係性。僕はライバルではなく仲間だと思っている。まだ、日本酒業界は競合他社を意識するボリューム感にまで到達していないので気にする必要は全く無いと考えている。そんなことよりも日本酒業界全体として業界を活性化させていくような事業を積極的に企画する必要性があると思う。西千葉エリアにもアンテナになるような日本酒専門店が複数店舗あれば、日本酒の魅力をより多くの人にお伝えできる可能性が大きくなると考察していたりもする。入りやすい店舗づくりも必要だが、店舗数を増やして入口を増やすことで、よりアクセスできる人数を増やすのも効果的だと思う。住居や通勤ルート、最寄り駅などユーザーにとってアクセスの良い場所に店舗がないと来店しようという気にはならないからだ。そもそも、コンビニエンスストアが普及したのも名前の通り、便利だからという理由の他に店舗数が多いことが理由に挙げられる。いくら便利でも近くになければ誰も訪れはしない。今日、日本酒はブームの種火に小さな灯が付いている段階だと言えそうだ。このブームは日本酒業界にとって繊細一遇のチャンスで、絶対に見逃し三振する訳にはいかない。ただの「流行り」というカタチで終わらせず、文化として定着させるためには日本酒を正確に伝えられる酒販店や飲食店の数を増やしていく必要がある。そのためにはまず、日本酒ファンを増やすことよりも伝え手となるプレーヤーを着実に増やしていくことが、業界として解決しなければならない最優先課題だ。なぜなら、日本酒という文化的で魅力的な商材を扱うビジネスプレーヤーが増えることで業界内には競争が生まれ、活性化に繋がると信じているからだ。その次のフェーズで日本酒の魅力が爆発的に発信されていくというメカニズムを想定している。ラーメン屋やカフェが街中に点在しているように日本酒専門店や日本酒居酒屋も各地に点在していた方が絶対に盛り上がる。ラーメン激戦区がラーメンマニアの聖地になるように日本酒専門店がとある街に集中していたとしたら、その街はきっと日本酒ファンの聖地になるだろうし、ユーザーもアクセスしやすくなると思う。車で酒販店を巡るという面倒な作業を回避できるのもまた魅力。そして、酒販店側はとても恵まれている状況だと思う。全国の酒蔵が何百年もかけてブランド構築してきた銘柄を信頼のおける酒販店だけに販売委託するという代理店形態をずっと守ってきてくれたからだ。だからこそ、「自分たちでしか売ってないから何もしなくても売れるだろう。」と胡坐をかいたような考え方は捨てて、魅力を発信する努力を今こそ積極的にすべきだと思う。他社の真似ではなくて、各酒販店が自由な発想で提案していく必要を感じる。日本酒業界の魅力は誰にも荒らされていない「無垢なマーケット」が残っていること。それをポジティブにとらえ、独自の世界観を醸しだす、コンセプトストアを構築する必要がある。ユーザーに対して酒質以外の魅力的な空間やサービスを提供していくことで、日本酒の未来はもっと明るくなると考えている。それを可能にする優秀な新規参入者が仲間に加わることは業界にとってポジティブなことで、日本酒ファンを増やすことにも繋がってくると思う。僕は「オリジナリティ溢れる個性的な酒販店が増える」ことを切に願っている。SakeBaseも魅力的な酒販店になれるように努力しようと思う。

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