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「道」

小さなことの積み重ねが、とんでもないところに行くただ一つの道。

2004年にイチロー選手がシーズン最多安打記録
を残した際に語られた言葉である。私はこの言葉
を意識しながら生活することが、仕事を成功さる
上での秘訣であると考えている。そして、小さな
ことでも積み重ねていきたいと思える物事に出会
えたこと自体が幸運で恵まれていると感じている。
しかし、小さなことを継続することは「飽き」や
「慣れ」との闘いでもある。つまりは新鮮味が失
われたとしても探究心を持って続けていきたいと
心から思えるかが非常に重要だということ。なぜ
なら、地道な努力を続けられる人はそう多くはな
く、ほとんどの人は途中で壁にぶつかり挫折して
しまうからだ。諦めてしまうことは途絶えさせて
しまうこと。すべての物事は好きだから続けられ
るし、好きだから、何かに憑りつかれたように集
中することが出来るのだと思う。続けられるとい
うことは好きであるという証なのだ。

そして、大人になると現実の厳しさを知り、挫
折を繰り返すうちに何かにすがりたくなる事もあ
る。正直、逃げ出したくなる日もある。僕は困難
に直面したときの対処法として、言葉の持つ力を
信じてみたくなる。心に響く言葉との出会いは心
の栄養となり、寄り添ってくれたりもする。

年々、社会は自由で楽しい場所でありながらも
責任を求められる厳しい場所であるという実感が
強くなっている。それはこの先、好きなことを続
けていけるのかという不安を感じているというこ
と。好きなことを続けていくことは、大人になる
と約束されなくなる。いくら、自分が好きなこと
を続けていきたかったとしても、社会のなかで席
が用意されていなかったら去らなければならない
からだ。どうしても社会の構造上、結果や評価か
らは逃れることはできない。これは綺麗事だけで
は片付けられない事実なのだ。

「俺の屍を越えてゆけ」。

一見、潔い世界でありながらも憎悪に満ちた世界で私も仕事に失敗したら、煮え切らない感情を抱きながらも涙を吞みながら、この言葉が感情として湧
いてくるのだろう。

だからこそ、来年も大きな目標を掲げることはせず、地道に努力を積み重ねていけたら思う。自分にはまだ好きなことを続けていく権利が残されてい
るのだから。その権利が残されている限りは、たとえ困難に直面したとしても歯を食いしばって精進する。この精神を胸にそっと抱えておけば、慣れや飽きという贅沢な感情に左右されることはないだろう。

来年も、この先もどうなるかは分からないが、恐らく、答えは継続していくことでしか見つからないのだと思う。

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