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はじめまして、「森に恋して。」と申します。

SakeBase

2021.11.30

日本は世界有数の森林国で国土面積の67%が森林なのです。日本国内にはもともと豊かな森林があり、第二次世界大戦後の建材としての需要が増加し、政府からの拡大造林政策により全国各地に人工林が増えてきたという歴史があります。その時に杉や檜が植えられ、現在、日本の森林の約4割が人工林なのです。その当時に植えられた木々は現在伐期を向かえた木なのですが、安価な外国産材の流入やコンクリート壁、タイル壁などの普及により木材の需要が減り、供給過多の状態になってしまっているのが日本の林業の現状です。加えて林業従事者の高齢化や担い手不足などによる従事者の減少という問題もかなり深刻で、この問題が日本の森林が荒れてしまう要因にもなっています。私たちの生活に森林は必要不可欠な存在で、森林は暮らしを支える様々な機能を持ち合わせています。「水源涵養機能」は森林に降った雨を天然のフィルターで浄化し、綺麗な水へと変えてくれたり、「土砂流出防止機能」は木々が土壌に根を張り巡らせて土砂崩れを防ぎます。土砂崩れのニュースなどで耳にする機会が増えていますが森林の荒廃が原因となって生じる自然災害なのです。その他にも「生物多様性の保全機能」などがあり、野生の動植物が生息する場所を提供してくれています。森林は生き物の家なのです。たくさんの機能が森林にはあり、人々の生活になくてはならない存在なのです。弊社では「日本の森林を守る」ことが2020年から2030年の解決課題になるのではないかと認識しており、木材を活用した日本酒の熟成に取り組むことで、森林保全や林業の活性化に少しでも貢献できたらという意識があります。また、日本酒業界に携わる立場から考察しても木材の活用は大変効果的であると考え、特性上、日本酒は米と水だけで醸造しなければならないアルコール飲料ですが、木材の容器で熟成させることで新たな要素が日本酒に加味され、日本酒に対する味わいの表現の幅が広がるのではないかと期待しております。日本酒の歴史を江戸時代にまで遡ると、灘(兵庫県神戸市)で醸された日本酒を吉野(奈良県吉野郡)で製造された杉樽に詰め、江戸(東京)に運搬したという歴史があります。江戸っ子たちはこれを「下り酒」と呼び、大変気に入ったという歴史が当時の文献にも記載されています。木材を活用した日本酒の熟成を弊社が発信し続けることで、日本の森林保全をサポートできたら、酒販店としての存在意義が高まるのではないかと期待を膨らませております。多くの人が木々を愛し、森に恋して頂きたいという願いから「森に恋して。」というブランドを創り、長期的な目線でシリーズ展開を可能にしたいと構想しております。キャンプや森にひっそりと佇む宿などで森に想いを馳せながら、楽しいひとときを過ごしてもらえるような日本酒を目指して、研鑽を積んでいけたらと考えております。弊社の事業全体としても日本酒は日本の文化のキーワードになる可能性が秘められており、日本酒を楽しむことが日本の文化の発展に繋がると信じております。

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