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「アートに魅了される人々が求めるサービス。」

2021.8.17

最近、仕事をしていて人々の興味関心は「美しい」かどうかによって決まる傾向が強くなっているのではないかということを感じています。モノやコトの全てにおいて美しさが求められる時代になったのだと思うということです。みんなが同様の品を追い求め、それを大量に供給する企業が評価され、流行が移り変わっていくような大量生産大量消費の均一的な価値観の時代から、情報社会の発展により個人での発信も容易になった結果、評価軸の多様化が生まれ、少数派いわゆるマイノリティの価値観が尊重されるようになったりと、人々の価値観の幅が広がり、以前より他にはないオリジナリティが求められるようになりました。以前の現代アートが好きですと公言したら、「よく判らない物」を好む、「よく分からない者」という価値観は過去の古い考え方の人ということになりそうです。現代のビジネス界においても、他にはない差別化の図られた個性的なサービスが強く求められる傾向にあります。しかしながら、オリジナリティがあったからといって、ユーザーに選んでもらえるかといったら、全く別の話だと考えます。ユーザー側の選定基準は恐らく、オリジナリティがあって「美しい」という要素の有無になってくるのだと思います。美しい=心地の良いもの。だから、ビジネスパーソンはその「美しい」について学ぶ機会を増やす為に、積極的に美術館に足を運び、アートに触れているのです。現代の世界の共通認識として、アートは単なる趣味や娯楽から、仕事の成功や成長において必要不可欠な教養として捉えられてきているのです。僕は日本酒に関連した仕事をしていますが、「日本酒のイメージは?」と同級生の友人に問うと、「おじいちゃんの飲み物」、「ふるくさい」、「かっこ悪い」というネガティブな答えが返ってきたのですが、日本酒のイメージを向上させる為にも、日本酒を仕事にする人のマインドチェンジが必要なタイミングなのではないかと考えています。決して日本酒そのものが悪いということではなく、アイテムや伝え方に「美しさ」が不足しているだけ。マーケティングや販売戦略の基準の見直しを行い、世界規模で展開するコーヒーチェーン店のスターバックスやテクノロジー企業のアップル、無印良品を展開する良品計画のマーケティング部門で働く、ビジネス界で活躍する最先端の人と自身のアイディアや日本酒に付随したサービスを日常的に対比を繰り返しながら、日本酒の仕事に取り組まないと日本酒のイメージはずっと悪いままで、時代に取り残されたアイテムで終わってしまうという危機感を抱いています。SakeBaseのサービスも、全てにおいて「美しさ」を念頭におき、アーティスティックな感性を大切にしながら、事業を展開していかなければSakeBaseの明るい未来はありません。簡単に伝えるとファッションや車と同様に、日本酒をアート作品にする必要があるのです。心を動かす芸術性が日本酒にあれば、人々を魅了すること間違いなしです。中身のクオリティはもうすでに世界基準です。あとは「美しさ」を伝えるだけ。

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