「離島で暮らす」
2023.3.10
日本では「416」の離島で人々が暮らしているそうです。 ちなみに、日本での無人島の数は「13705」もあるそうです。 現在、離島全体の人口は約60万人で、日本の人口構成比の0.5%を占めている状況です。 500人未満の人が暮らす離島は7割以上にもなるそうです。 離島の人口は減少傾向にあり、主な要因は交通の便が不便であることや就業の問題が挙げられています。 しかし、それと同時に離島にはビジネスチャンスが隠されているのも事実です。 全国の離島の総面積は国土面積の2%程度ですが、そこには多様で独自の文化が根付いています。 国家の海域や海洋資源確保などの安全保障上などの観点で語られる機会が多いですが、民間企業の成長戦略としての可能性が眠っていると考えています。 また、インターネット環境の課題も解決してきているそうです。 離島の豊かな自然環境は、固有で希少な動植物を育み、生物の多様性に広がりを持たせたりしています。 離島の特性上、外来種の影響を受けることなく、在来種の血統を守り続けている動植物も数多く存在しています。 そして、そのような価値のある情報を発信していくことで、企業は優位性を保てるのではないかと期待を寄せています。 また、世界経済の観点から考察しても産業革命以降、重工業が発展したことにより、鉄道や蒸気船が実用化されて交通革命が起きました。 時代が進むにつれて、ガソリン車やジェット機なども普及し、人の移動が容易な時代となりました。 それにより、様々な産業が更なる発展を遂げ、便利な社会が到来しました。 そして、交通革命後の世界では均一化が図られ、グローバル化の波が押し寄せてきた印象を受けます。 それは、現代社会に様々な恩恵をもたらしたが、その反面で失われた暮らしや概念もあると思います。 生態系では生物の多様性が脅かされ、固有種や希少種などの生物は絶滅が懸念されているのが現状です。 また、伝統文化や習慣、民族性などの独自性も薄れてしまいました。 現在は見直しも推進されており、他民族共生社会の尊重などの風潮も強まっています。 この記事はグローバル化を否定する内容ではなく、民間企業が発展していくうえでのヒントが離島のなかに隠されているのではないかという内容です。 島国ならではの「豊かな自然環境」や「独自の文化」を再活用していく必要性を論じています。 日本の産業革命は1887年以降に起こりました。 それ以前の習慣や文化、概念を現代の暮らしと掛け合わせていくことで、企業は魅力的な提案ができると思います。 また、ベンチャー企業を運営する立場であれば、新規性や創造性の思案からは逃れられません。 現代社会の暮らしのなかには、均一化された商品や情報で溢れています。 そこで、新規性を追求するのは流石に無理があります。 私はインターネットで検索してもアクセスできない情報にこそ価値があり、未来があると思います。 そのアイディアを具現化するために、離島に存在する豊かな資源を活かしていくことで競争優位性も生まれます。 それは、離島や限界集落などで生活する高齢者などからヒントを得て暮らしを学ぶことです。 それを社会に発信していくことでウェルビーイングな社会が訪れるのではないでしょうか。