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「1996年世代は黄金世代。」

2021.8.13

僕は自分が生まれた1996年世代こそが最も可能性に満ち溢れた世代なのではないかという仮説を立てています。特にクリエイティブな仕事をする人にとっては1996年に生まれたことが追い風になることは間違いなさそうです。調べてみると、1996年世代がまだ生まれて間もない、2歳だった頃に「Windows 98」が発売され、インターネットの普及とともにパソコンブームも絶頂期を迎えていました。ネズミ色の四角いパソコンが自宅に設置されていたことを今でも鮮明に覚えてます。小学2年生だった2004年に任天堂からDSが発売されて以降、数多くのソフトがリリースされてきました。2006年にはNewスーパーマリオブラザーズが発売され、3000万本以上発売された名作ソフトになりました。友達と夢中になってクリアを競い合った記憶が甦ってきました。そして、中学1年生だった頃の2009年には薄型テレビの普及率が54.9%となり、初めて全体の5割を超えました。高校1年生だった2013年にはスマートフォンの世帯保有率が62.6%に達し、全体の5割を超えました。僕もiPhone4sを使っており、同級生のほとんどがiPhone4sを使っていたような気がします。そして、大学4年生だった2018年には、デジタルアート集団のチームラボが東京お台場で、デジタルアートミュージアムを開館させて、若者を中心に新たな価値観の創出だとして大きな話題になりました。チームラボの圧巻の演出には度肝を抜かれました。デジタルで、世の中が変わることを確信した瞬間でもありました。23歳だった頃の2020年には、新型コロナウイルスの流行に伴い、企業がテレワークの導入を決定し、オンラインでのコミュニケーションが一気に進行しました。そして、テレワークが定着した結果、オンラインでのコミュニケーションが人々の間で主流になりつつあります。黄金の96年世代(仮)の遍歴を振り返ってみると、僕たちが生まれた1996年頃からデジタル社会への扉が徐々に開かれ、思春期の多感な時期にはインターネットが人々の生活に無くてはならない必要不可欠なものへと変貌を遂げました。僕たち1996年世代はデジタル社会の発展と共に成長してきた世代です。デジタルが社会に全く存在していなかった景色も知っているし、デジタルが身近になり、違和感を感じない世代でもある。それが、何を意味するのかは、使えない人の気持ちも理解できるし、便利な事も知っているということが、生きていくうえで、最大の強みになるということ。今後、デジタルの分野が社会に大きな影響を与えることは間違いなさそうですが、リアルとデジタルの両方の魅力や必要性を知っている世代だからこそ、そのバランスを追求しながら表現できることや社会に貢献できることがあるのではないかと考えています。現在、公開中の映画「竜とそばかすの姫」で細田守さんが伝えたかったことも、デジタル社会が人類の生活基盤を席巻したとしても、現実での人と人の繋がりやコミュニケーションを大切にすることを忘れてはいけない。というメッセージだったのではないかと作品を鑑賞して考察しました。僕たちの世代がリアルとデジタルのバランスを計りながら、そのような価値観を多くの世代の人と共有することが出来たら、もっと社会が明るい方向へと向かっていけると思うのです。

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