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まんボー 怒りの黒黒板

先日、日々のインスタ投稿に、何もメッセージのない黒板の画像をあげた。
なぜこんなことをしたかというと、その時の感情を一番正確に表していると思ったからだ。怒り、失望、不安、混乱。こんなネガティブな感情に支配されてしまった。
あの日黒板に書きたかったメッセージを記したい。

コロナ禍が始まってからまもなく2年が経とうとしている。
当初は先の見えない状況と、諸外国の感染拡大によるロックダウンのニュースを見て、日本でも外飲みの文化が失われ、閉店の不安に駆られた。

不安を抱えながらも、皆さんの応援や、補助金の助けもありなんとか食い繋いでくることができ、昨年10月にはようやくワクチンの接種も進み、年末年始はコロナ以前の賑わいを取り戻し、やっと日常が戻った安心感を覚え、トンネルを抜けた感覚でいた。

ところが、オミクロン株の感染が広まった途端、八戸は2年前にタイムスリップしてしまったかのような状況になってしまった。
これに私はひどく失望してしまった。
皆さんワクチン打ってるし、オミクロン株は毒性が高くないことが分かっているというのに。(ウイルスの感染力と毒性は反比例の関係にあることが多い。八戸市での重症者は0。)

さらに怒りを覚えたのは青森県と八戸市の対応だ。
弘前市は当初飲食店からのクラスターで感染が広がった為、まん延防止措置の適用を受けた。そこまではなんとか理解できる。

しかし県は、他の地域は感染拡大の原因は飲食店ではないので、まん防は適用しないとの方針を打ち出した。(後に、弘前市のまん防は延長。いまだに感染者数減らず。これにも疑問。)
さらに、八戸市は市所有の施設、公民館、図書館などを休館すると発表した。
(図書館で大きな声で会話する人がいるのでしょうか?)
市長からのメッセージも出ましたが、これまでよく見た定型文のような自粛のお願いだった。

かくして、適用範囲外の私たちは、自粛の影響ばかり被って、何も補償はない状況に追い込まれた。

正直、補償があればこんなに感情的になってないと思う。
しかし、補償がなければリスク覚悟で経済を回すしかない。(地方の日本酒BAR1店舗では、ほとんど何も変わらないが。)

補償がないのであれば、県、市から出るメッセージというのはもっと違う内容のものであって欲しかった。
国の方針にそのまま従うような対策ではなく、その地域の実情に見合った対策を打ち出して欲しい。もっと科学的データも活用してほしい。

八戸の飲食店、特に中心街は、宴会が無いと利益が出ず維持するだけで精一杯。
ゼロコロナになるまで待っていたら、飲食店(特に個人の)がゼロになるのは明らか。
八戸の飲食街は観光地でもある。
その観光資源が失われるという危機感はないのだろうか?
同時に外飲み文化が失われることを、とても危惧している。

国、自治体がリスクを取らない政策をするのは実は我々にも責任がある。
昨年の選挙の投票率は50%を下回っていた。
特に現役世代は投票率が低い。
投票率の高い層(高齢者)を守る政策になるのは、ある意味必然である。

ウイルスは目に見えないから、一人一人がしっかり対策して自分の身を守らなければいけない。何が正解かわからない時代だからこそ、自分の頭で考えて、リスク覚悟で行動する勇気が必要だ。(岸田総理はリスクを回避するあまり、海外投資家から見放され、日本企業の株価は激下がりらしい。)

コロナ禍になってからの2年で、皆さん我慢することに慣れていないだろうか?
声が上がらない現状を少し危惧している。
世界が脱コロナを始めている今こそ、取り残されてはいけない。

以上が黒板に書きたかった内容です。
しばらくダークサイドに落ちていたもので、ご心配の方もいらっしゃったと思いますが、ほぼ黒いものを吐き出したので今日から少しずつ白くなれそうです。

なかなか気軽に飲みに出るというのは難しい雰囲気の中ですが、たまには夜に外に飲み出て欲しいというのが私の切なる願いです。

つなぐ 店主

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