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Sake Diploma 学習ノート

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2023年度のSake Diploma受験勉強のため、二次試験の論述対策の学習ノートを投稿します。 編集方針は以下3点です。 1. 先人たちの回答を最大限に活用する。 2. 最…
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#自給自足タイプ

#01 山廃・生酛の現状と将来の展望について

今回の問題山廃・生酛の現状と将来の展望について述べよ。(2017年) 自分の回答200字回答 山廃・生酛は、醸造用乳酸を添加せずに乳酸菌を増殖させる伝統的な醸造方法である。1910年に速醸酛が開発されたことで、手間のかかる生酛や山廃は少数派になり、現状のシェアは速醸90%、山廃9%、生酛1%である。しかし、豊かで複雑みのある香味を求めて、生酛系酒母に取り組む蔵が目立ってきている。和食だけでなく、中華や洋食との相性も良いため、幅広いペアリングの対象として好まれる可能性がある

#33 宮城県について

今回の問題生産地・宮城県について述べよ。 自分の回答200字回答 宮城県は全国で唯一「純米酒の県」を宣言している。1986年、宮城県産ササニシキ100%の純米酒造りに努めるという「みやぎ・純米酒の県」宣言、2007年には「これからもみやぎ・純米酒の県」宣言を行った。その宣言通り、宮城県の特定名称酒比率は約96%と全国1位である。酒米は、県開発の蔵の華、吟のいろはに加え、飯米のササニシキも多く酒造に使われる。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(195字) 回答

#32 山形県について

今回の問題生産地・山形県について述べよ。 自分の回答200字回答 山形県は吟醸酒の生産比率が高く、「吟醸王国山形」と呼ばれる。酒質の評価も高く、2022年の全国新酒鑑評会での金賞受賞数が1位となった。古くから酒米の研究が盛んで、米の三大品種の一つと呼ばれる亀の尾は県内の篤農家が生み出した。その他にも、出羽燦々、雪女神などの酒米がある。2016年には「GI山形」が指定された。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(178字) 回答の要素 概要 酒造生産量における

#31 秋田県について

今回の問題生産地・秋田県について述べよ。 自分の回答200字回答 秋田県は全国トップクラスの成人1人当たり日本酒消費量を誇り、生産量も全国5位で「美酒王国秋田」と名乗っている。県立の醸造試験場を持ち、秋田流花酵母AK-1がきょうかい1501号酵母として頒布されるなど、酵母や麹の開発も進んでいる。きょうかい6号酵母も県内の蔵から分離された。秋田酒こまち、美郷錦など酒米の開発も盛んで、近年では一穂積や百田も登録された。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(199字)

#22 静岡県について

今回の問題生産地・静岡県について述べよ。 自分の回答200字回答 静岡県の酒は、酢酸イソアミル系の香りと低い酸、きれいで滑らかな軟水仕込みの吟醸酒が多い。県開発酵母の走りである静岡酵母を開発し、それが全国デビューした1986年には全国新酒鑑評会で金賞受賞数日本一を記録。「吟醸王国静岡」と呼ばれた。県で開発された酒米・誉富士は県内全域で栽培され、ほぼ全蔵が酒造りに使用しており、統一ブランド酒として力を入れている。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(197字)

#20 青森県について

今回の問題生産地・青森県について述べよ。 自分の回答200字回答 青森県は白神山地の湧水など上質な清水が豊富で、濃醇でしっかりした酒から、近年は穏やかな酸味とクリアで柔らかい酒が増えている。江戸時代から続く酒蔵が多く、明治期には純粋酵母醸法や四季醸造など革新的な動きが始まった。まほろば華酵母など独自の酵母開発を行っており、純米酒向きの華吹雪や吟醸酒向きの華想いなど、酒米開発にも力を入れている。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(188字) 回答の要素 酒質